月船書林

フィギュアスケートの話題を中心に芸術を語る

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かなしみの夜の花

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【世界選手権女子シングルショートリザルト】
http://www.isuresults.com/results/wc2011/SEG006.HTM

Pl. Qual. Name Nation TSS= TES+ PCS+ SS TR PE CH IN Ded.- StN.
1 Q Yuna KIM KOR 65.91 32.97 32.94 8.29 8.00 8.21 8.25 8.43 0.00 #30
2 Q Miki ANDO JPN 65.58 34.20 31.38 7.93 7.61 7.96 7.86 7.86 0.00 #25
3 Q Ksenia MAKAROVA RUS 61.62 32.53 29.09 7.29 7.00 7.46 7.25 7.36 0.00 #23
4 Q Alissa CZISNY USA 61.47 31.33 30.14 7.50 7.25 7.71 7.57 7.64 0.00 #26
5 Q Alena LEONOVA RUS 59.75 31.55 28.20 7.00 6.71 7.14 7.11 7.29 0.00 #21
6 Q Carolina KOSTNER ITA 59.75 30.52 30.23 7.68 7.32 7.61 7.46 7.71 1.00 #22
7 Q Mao ASADA JPN 58.66 27.92 30.74 7.82 7.50 7.75 7.68 7.68 0.00 #29
8 Q Rachael FLATT USA 57.22 28.13 29.09 7.36 7.00 7.29 7.29 7.43 0.00 #28
9 Q Kiira KORPI FIN 55.09 25.83 30.26 7.57 7.32 7.64 7.57 7.71 1.00 #27
10 Q Kanako MURAKAMI JPN 54.86 28.51 26.35 6.54 6.36 6.64 6.61 6.79 0.00 #19
11 Q Mae Berenice MEITE FRA 53.26 31.05 22.21 5.75 5.21 5.57 5.61 5.61 0.00 #11
12 Q Sarah HECKEN GER 52.73 29.44 23.29 5.86 5.64 5.79 5.82 6.00 0.00 #16
13 Q Cynthia PHANEUF CAN 52.62 25.11 27.51 7.00 6.61 7.00 6.89 6.89 0.00 #20
14 Q Amelie LACOSTE CAN 51.98 28.95 23.03 5.89 5.57 5.75 5.71 5.86 0.00 #10
15 Q Elene GEDEVANISHVILI GEO 51.61 24.87 26.74 6.75 6.54 6.71 6.68 6.75 0.00 #24
16 Q Joshi HELGESSON SWE 50.25 27.31 22.94 5.79 5.46 5.79 5.75 5.89 0.00 #18
17 Q Ira VANNUT BEL 49.23 28.71 20.52 5.32 5.00 5.11 5.14 5.07 0.00 #15
18 Q Cheltzie LEE AUS 48.20 27.34 20.86 5.32 5.04 5.29 5.18 5.25 0.00 #7
19 Q Bingwa GENG CHN 47.89 26.24 21.65 5.46 5.21 5.50 5.39 5.50 0.00 #9
20 Q Elena GLEBOVA EST 46.28 24.33 21.95 5.54 5.29 5.61 5.46 5.54 0.00 #12
21 Q Jenna MCCORKELL GBR 45.99 24.01 21.98 5.61 5.29 5.57 5.46 5.54 0.00 #8
22 Q Juulia TURKKILA FIN 45.70 25.60 20.10 5.11 4.82 5.04 5.07 5.07 0.00 #5
23 Q Irina MOVCHAN UKR 45.68 27.00 18.68 4.93 4.46 4.68 4.68 4.61 0.00 #2
24 Q Viktoria HELGESSON SWE 45.40 21.89 23.51 6.04 5.71 5.89 5.82 5.93 0.00 #17
25 Sonia LAFUENTE ESP 44.59 23.34 22.25 5.75 5.39 5.54 5.68 5.46 1.00 #13
26 Karina JOHNSON DEN 42.19 24.90 17.29 4.43 4.25 4.25 4.36 4.32 0.00 #1
27 Bettina HEIM SUI 37.23 19.12 19.11 5.00 4.79 4.75 4.68 4.68 1.00 #6
28 Dasa GRM SLO 36.63 21.06 16.57 4.32 4.00 4.14 4.14 4.11 1.00 #3
29 Belinda SCHヨNBERGER AUT 35.73 19.74 16.99 4.43 4.14 4.25 4.29 4.14 1.00 #4
30 Viktoria PAVUK HUN 33.70 15.10 19.60 5.07 4.64 4.93 5.00 4.86 1.00 #14



佐藤コーチの談話が入ってきている。
http://www.sanspo.com/sports/news/110429/spm1104292345017-n1.htm

佐藤信夫コーチの話
「(浅田は)パワーが足りない。体重もやせた。(東京開催が中止になって)一度精神的に緩めなければならず、その後、調子が上がってこなかった。フリーで3回転半を跳ぶかどうかは本人が判断するしかない」

          ※

浅田選手はコンディションが悪かったようだ。確かに身体は絞っているというよりもどこか弱々しく痩せていて、動きにいつものキレがなく、音楽に遅れがちなスピードが演技全体の印象を重くして、力強さに欠けていた。
ジャンプは3Aがダウングレード、3Fが回転不足で得点源にならず、転倒したコストナー選手よりも技術点が下げられた。
コストナー選手は三回転の認定が得点源として大きかった。かたや浅田選手同様、コンビネーションのセカンドジャンプで回転不足を取られた村上選手も基礎点を大きく下げる結果になった。
浅田選手は3Aが認定されない限り、基礎点そのものを上げることが出来ない。クリーンな成功が難しいなら回避した方が良いと佐藤コーチ自身は判断しておられるのだろう。
実際、SPですべてのジャンプが完璧だったのは安藤選手とロシア勢だけである。ただし、ロシア勢はFSでもすべてのジャンプが完璧という予測はし難いので、最終組に入っていることが逆にプレッシャーになる可能性が高いだろう。

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すべてのジャンプをクリーンに決めた安藤選手も、慎重になり過ぎたのがスピードを抑えた結果、全体として柔らかい音楽に乗った情感溢れる演技だったが、PCSで7点台を超えることが出来なかった。

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キム選手は最初のジャンプで失敗したものの次のジャンプでリカバリーし、また力強くたくましいジゼルを自信たっぷりに演じ、PCSで8点台を揃えて、技術点で上回る安藤選手を抑えてのSP首位に着いた。

浅田選手は基本的にジャンプが決まらないと、ほかの要素の点数も大きく伸ばすことが出来ない。美しいポジションで実施しているスピンでも加点でキム選手に1点の差をつけられ、そしてそのキム選手はとにかく強く強くパワフルに回って、シズニー選手のスピンを超える加点を貰っている。

ステップでは流れるようなストレートラインステップでレベル4を出したレイチェル選手が印象的だが、その下で軒並みレベル3だった選手陣の顔ぶれを見ると、見事に日本の三選手が加点の幅によって一番手から三番手まで振り分けられている。
すなわち、キム選手と安藤選手が同じ加点0.93で並び、次をコストナー選手と浅田選手が加点0.79で並ぶ。その後を村上選手が加点0.57、マカロワ選手が加点0.50で追いかけるというように、順位を崩さぬ形で同国選手の仕分けがなされているのである。

数字と順位だけ見ていけば、並みいる女子選手の中で唯一トリプルアクセルに挑戦するポテンシャルを持つ筈の浅田選手が、ジャッジのつけるPCSとGOEの操作によって、いかにも平凡な中堅選手に簡単に仕立て上げられるかが手に取るように分かる。
音楽に乗れていない、スピードがない、力強さが足りないという程度の言葉であっさり説明出来るような演技印象で、PCSの数値もとりあえず納得の範疇に収めることが可能なのだ。つまりジャンプひとつふたつ分くらいの数値なら、PCSを7点台にするか8点台にするかというジャッジの心づもりひとつで楽々左右出来るのだから、毎日苦労してジャンプ練習に勤しむ選手の努力など屁でもないということなのである。

一シーズンまるまる休養をとっていた選手がいきなり復帰した演技で、楽曲の持つ意味や、楽想との調和も一切無視した表現を臆することなく披露したとしても、それがどれほど頓珍漢な作品解釈だったとしても、それがPCSの評価に反映されることは何故かないに等しい。

つまり、これまで見たこともないほどたくましいジゼルも、前衛的な解釈と説明すれば事足りるということなのだろう。


さて、ここまで何とも皮肉っぽい口調で申し訳ない。
だが、五輪シーズンに続いてあまりにもあからさまな採点と印象操作に、もはや呆れ果てて、まともに演技内容を分析する気にもならない。

ただ男子シングルの観戦の際に、日本の選手はそれでも来季の三枠をしっかり確保したなと感じたのだが、一方今回の女子シングルについては、日本に三枠を獲らせたくないという思惑がSPの結果に一番影響しているような気もしている。
実際のところ、たとえSP七位という位置からの発進としても、浅田選手の潜在能力と基礎体力、それに対する現在上位にいるロシア勢やシズニー選手、コストナー選手の自爆癖などを鑑みると、どれだけのハンデがあっても浅田選手がFSを余裕で巻き返してくる可能性の方が高いと思う。
キム選手にしても、SPでめったにしないジャンプミスを犯すくらいなのだから、決して調子は万全ではなさそうだし、技術的に完璧だったチャン選手に比べたらPCSもGOEも五輪シーズンほど盛り上げるという訳にはいかない台所事情も見えている。

妥当な線でいえば、今季FSも抜群の安定を誇る安藤選手の優勝なのだが、それに対して全日本の時と同じように、浅田選手がどこまで食い下がれるかということに尽きると思う。
日本の枠を減らしたい裏事情で手を結んでいる輩が周到に張りめぐらしたトリックのような、回転不足やエッジエラー、そしてGOEのスコア操作から、いかに瑕を浅くダメージを少なめに抑えるか、浅田選手の奮起、ここは小塚選手に倣って静かなる意志の力をふり絞って欲しいのだ。

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ああ
はるか
よるの
薔薇《そうび》
(八木重吉『夜の薔薇』)


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