月船書林

フィギュアスケートの話題を中心に芸術を語る

バンクーバー五輪女子SP

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他ブログへの投稿コメントから抜粋。


演技を終えた途端、ぴょんぴょん飛び跳ねて喜ぶ浅田選手の姿は、初めての舞踏会に高揚する少女のままだった。
あの瞬間だけでも、世界中の人々が、浅田選手がいかに五輪の舞台を待ち侘びていたかに気づいたことだろう。

至福の時を分かちあえた。そのことだけでもファンには充分だったと思うが、得点結果だけはいくらもっともらしい解説を聞いても、鵜呑みに出来ないというのが本音だ。史上初の偉業が、ジュニアレベルの技術に完成度という建前でねじ伏せられたのだから。

浅田選手、あなたは怒って好い。今こそタチアナの「どうしたら怒りを表現できるの?」という課題に、真っ向から取り組むことが出来る。

理不尽な扱い、権力の無謀な行使、心を縛る蹂躙に対し、正しく怒り、正しく抵抗すること。
強く強く、最後まで信念を曲げず、貫き通すこと。

あなたの中から「自由と解放」を求める『鐘』の音が、誇らかにそして荘厳に鳴り響くとき、五輪の女神は己が舞台の幕を伝説をつくる者のために、静かに上げてくれるだろう。

                  ※

流れが止まり、スピードも制御するため距離も伸びない浅田選手の3Åだが、他の誰も跳べない技だからとこだわり続けたジャンプ。
ようやく五輪の舞台のSPで、女子選手として初めて成功した。あまり大きく報道されないのは、そもそもSPに女子が3Aを組み入れること自体が、お偉方から推奨されていないからなのか。

基礎点も難度に似合わない低さで、加点も少ない。誰にも出来ないことを成し遂げているのに、SPの結果に反映されることがない。

得点が大きく伸びるメリットがなくても、無条件で各面から褒め称えられることがなくても、それでもあなたは跳び続けた。

「だってこれが真央のジャンプ、真央のスケートなんだから」

あなたのスケートは限りなくひたむきで、限りなく優しい。
音楽に添いながら、スピードをコントロールして、空気の流れを自然に従えてゆく。
優雅な手の動きが、軽やかなステップが、リンクの上に美しいトレースを刻むとき、あなたは闘いの辛さなど微塵も思わず、滑る楽しさに心をゆだねているのだろう。

だからこそあなたは、誰にも跳べないジャンプを小鳥のように無心に、軽々と飛ぶことが出来るのか。

あなたは気づかない。
だけどいずれ誰もが気づく。

あのとき、あのSPで歴史は確かに変わっていたのだと。


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浅田真央は自分のことでは心底は怒らない。自分が解決すべきなにかがあるのかもしれないと考える人でしょう。
彼女が怒るとすれば、他人の努力が踏みにじられる理不尽をみたときかもしれません。丁度自分がいまされているような。
守るべき者をもったとき、彼女は真に心から怒るんじゃないですかね。そんな気がします。
2010/3/23(火) 午前 0:07 [ JILL ]

JILLさま
連投ありがとうございます。
守るべきものを持つ、それが真の大人になるということでしょうね。
日本中が彼女の成長を見守り続けてきました。
彼女が長所を失うことなく、美しく変わり続けていったことが、日本の真の誇りでしょうね。
2010/3/23(火) 午前 2:50 [ まさきつね ]

あの感動がよみがえりました。
たしかに、何故点数が金妍児に及ばないの・・・?
と思いました。
2010/12/18(土) 午後 11:11 [ biko ]

bikoさま
五輪のSPで浅田選手は、女子選手史上初めて3Aを成功させたのです。ジャンプの天才、みどりさんも出来なかった快挙でした。
それなのに点数は?
まさきつねは採点スキャンダルというのは、まさにこのことだと思っていました。
2010/12/19(日) 午前 1:02 [ まさきつね ]
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