月船書林

フィギュアスケートの話題を中心に芸術を語る

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運命の人

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不思議だ、霧の中を歩くのは!
どの茂みも石も孤独だ。
どの木にも他の木は見えない。
みんなひとりぼっちだ。

私の生活がまだ明るかったころ、
私にとって世界は友達に溢れていた。
いま霧がおりると、
だれももう見えない。

ほんとうに、自分をすべてのものから
逆らいようもなく、そっとへだてる
暗さを知らないものは、
賢くないのだ。

不思議だ、霧の中をあるくのは!
人生とは孤独であることだ。
だれも他の人を知らない。
みんなひとりぼっちだ。
(ヘルマン・ヘッセ『霧の中』)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「挑戦真央らしく」―悔しいけど前を向く 真央、五輪後のシーズンを終えて

http://www.asahi.com/sports/spo/TKY201105170221.html

■体調不良、自分の責任

 フィギュアスケートの浅田真央(中京大)にとって、バンクーバー五輪からの出直しのシーズンが終わった。ジャンプの修正やコーチの交代、生活面での変化。ロシアでの世界選手権を終え、この1年を振り返った。
 連覇を狙った世界選手権では事故最低の6位に終わったが、本人は意外とさばけた表情だった。

「心残りもありますし、悔しい思いもありますし、すべてを出し切れなかったかな、という思いはあります。やはりトリプルアクセル(3回転半)を跳べなかったことが悔しい。公式練習で一度もクリーンに決まらなかった。そのことが一番流れを悪くしてしまったかもしれない。佐藤信夫コーチはショートプログラム(SP)もフリーも『やめるべきだと思うけど、自分で決めなさい』とおっしゃったので、自分は『やります』と言った。先生は最終的に『わかった』と送り出してくれた」

 佐藤コーチは敗因を「パワー不足」と表現した。

「大会前に『やせた』と言われたけど、それだけが理由じゃないし、自分の責任としてしっかり受け止めている。自分の体調面のコントロールがうまくできなかった。力がこもってなかったのは、自分でも感じていた。食べていなかったわけじゃないけど、ストイックになり過ぎていたのかもしれない」

 東日本大震災の影響で、大会日程が3月から1カ月ずれたことも影響した。

「中止になるかもしれないということになって、1週間のオフを取った。そのあとからアクセルがうまく跳べなくなった。2月の四大陸選手権(台北)までは、うまくいっていたんですけどね。他のジャンプは跳べるのに、なぜかアクセルだけが回れなくなったんです」

 オフにジャンプの修正をし、9月から就任した佐藤信夫コーチの指導スタイルにもなじんできた。今までのコーチからは怒られることは少なかったが、大声で怒鳴られてしまう場面も。

「フリップジャンプの説明を先生がしているのに、自分で勝手に滑り出してしまって『まだ話は終わっていない。1人でやるのか?話を聞いているのか?』って。もうなんか頭の中がパニックになるんですよね。怒られちゃいました。佐藤先生の奥さんの久美子先生からは『真央ちゃんは本当おもしろいわ。主人の話を聞かないで滑り出した選手を、初めて見たわよ』と言われるし……」

 それでも、バタバタと過ぎていったシーズンに納得はしている。家族からは「休んでいいんだよ」と言われていたが、試合に出続けることが最高の練習であると信じていた。

「終わったことを経験として、今後はそれをしっかり改善していけばいい」

      ◇

■ソチへの助走 自分の足で

 20歳。大人への階段を一歩一歩上がってゆく。今季の浅田を表現するならば「挑戦」と同時に「自立」という言葉も似合いそうだ。

 中京大では、先輩の小塚崇彦(トヨタ自動車)が練習パートナーだ。学食で昼食をともにすることも多かった。

 普通に定食を食べる小塚の目の前で、浅田がほおばっていたのは自分で握った玄米おにぎりとサラダ。ほんのわずかな体重増減が演技、特にジャンプに表れる。今までは親頼みだった部分も多かったが、一人のアスリートとして着実に成長した。

 そのシーズンを振り返れば、最高位は四大陸選手権の2位。SPとフリーにトリプルアクセルを組み込む演技構成を貫き、調子が悪くても「逃げることなく」臨んだ。そのやり方にも賛否両論があったとしても、今季男子で4回転に挑む選手が急増したように、技術レベルを落とすことがのちのち命取りになることを知っていた。

 一度も表彰台の頂点に立てなかった初のシーズンになったが、収穫は多かったとみていいはずだ。すべては2014年のソチ五輪に向けた助走なのだから。(坂上武司)


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◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


特に目立った内容が書かれている訳ではないが、その分、実に腑に落ちる、浅田選手自身の素直な言葉が並んでいる。殊更、世界選手権の結果について言い訳じみた理由や、他に責任を押し付けるということもなく、記者に尋ねられるまま自己の内省をそのまま声にしたという受け答えだろう。

要はすべてが自然体なのだ。

出来なかったことは出来なかったと素直に反省し、それを糧にレベルアップするための改善点とする。彼女の生き方や選択はいつも実にシンプルだ。どんなリスクがあるとしても、常に全力で立ち向かってゆき、最後はきっと乗り越えられると確信している。
たゆまざる努力が、日々の練習の積み重ねが、彼女の無限の自信を支えているのだ。
そしてこの揺るがない自信、未来につながる確信が彼女の天才たる所以なのだと思うのだが、このリスクに対する無防備さが、天才に対する凡庸なる人間たちにある種の苛立ちというのか、嫉妬の念を湧き起こさせる…アマデウスの天衣無縫さに対して、それを神への不遜と感じるサリエリの羨望のごとき、いわれなき言いがかりのような仕打ちを生み出しているような気がしてならない。

彼女の美しい3Aを執拗に狙う回転不足、判定すること自体が悪いというのではない、だがトップスケーターなら跳んで当たり前の2Aの得点に対し、たとえ若干の不足があろうと、ツーフット気味の着氷の場合があろうと、ほかの女子選手の誰ひとりまともに競技で跳ぶことの叶わないジャンプが、2A以下の価値しかないとばかりの低い得点しか与えられない採点基準が、果たして妥当と言えるものなのだろうか。

勿論、3Aだけが価値のあるジャンプという訳ではない。だからこそ、浅田選手は苦手意識を払拭してすべての種類の三回転をフリー構成に入れるという挑戦を、ジャンプ改造という難儀な取り組みの最中であるにもかかわらず、黙々と続けたのだろう。

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前々のエントリーにいただいたコメントの中で、印象に残った言葉がある。

「浅田選手が3Aを跳ばなくなれば今の醜悪なジャッジ環境が改善するのでしょうか? 浅田選手はルールやジャッジの異様な偏りや矛盾を是正するために選手をやっているのでしょうか?」

答えは勿論、どちらもNOだ。そしてこのコメントを下さった方も、当然否であることをご承知で仰っていることは、まさきつねもよく了承している。

だがそのコメレスにも多少書いたのだが、最初の質問の方は、実は恐ろしい落とし穴がある。
浅田選手が3Aを跳ばなくなれば、ジャッジの態度が変わるという訳ではないことは誰もが予測の範囲で分かっている話だ。
今の頑ななジャッジングは、浅田選手の3Aだけを狙い撃ちにしている訳ではなく、浅田選手のセカンドジャンプや、世界選手権では村上選手、GPSでは鈴木選手やアメリカの選手たちにも厳しかった。だが逆に言えば、浅田選手が3Aを跳び続けてもジャッジの態度は変わらない。
そこでアンチファンの言い草に従えば、浅田選手はルール対応能力がない、現行ルールに適応しようとする柔軟性が欠けるということになるが、これこそルールやジャッジの問題を、選手の個人的な技術向上に対する努力という別次元の課題に混同してしまう、論理のすり替えでしかない。結局、不毛な押し問答だけが繰り返されるということになるのである。

浅田選手に限らず、どんな選手も本来は、純粋にそのスポーツを愛しているから競技を続けている訳で、決して「ルールやジャッジの異様な偏りや矛盾を是正するために選手をやっている」訳ではない。だが時として、組織やジャッジから不可思議なほど特別な恩寵を受ける選手が現れ、あられもないほど偏向なジャッジが矛盾もあからさまに行われるから、その呷りを喰らうほかの選手たちは仕方なくその対応に追われるということになるのだ。

今季、モロゾフの念入りな作戦の元に用意周到なほどリスクマネジメントをして、圧倒的な強さでシーズンを闘ったのが安藤選手だった。世界選手権ではその勢いを活かして、隙のない演技と研ぎ澄まされた技術の美しさで、一年のブランクにもかかわらず目一杯の加点と昨季のPCSをそのまま引き継いだキム選手の得点を退けて、文句なしの優勝に輝いた。

一方で浅田選手が現行ルールに何ひとつ対応していなかったかと言えば、そんなことはない。彼女が一シーズンを懸けて取り組んだジャンプ改造こそ、長い目で見たルール対策のための礎だった筈である。
そしてさらに彼女には、昨季の世界選手権でキム選手を上回り、五輪の雪辱を果たしたという経験がひとつの確信としてあったと思う。
3Aをショート、フリーの両方で決め、ほかのジャンプも昇り調子のまま構成通りに成功出来れば、後のエレメンツも印象を崩さずまとめることが出来るという自信が、ラストチャンスをものにした全日本、そして二位になった四大陸と今季苦心しつつも一段ずつ階段を上がってきた彼女には、世界選手権の勝算として確かにあったと、まさきつねは思っている。

ただし、言うまでもなく東日本大震災と、それによる一か月のブランク、東京からロシアへ舞台を移した代替開催はすべてが誤算だった。
この話をすると、すべての国の選手が同じ条件ではないかと自国贔屓はまるで、負け犬の遠吠えと言わんばかりに忌み嫌う方々がおられるが、そんなことはない。やはり一番ダメージが大きかったのは、日本選手である筈なのである。
自国が戦後以来の未曾有の被災に苦しむ中、自分たちだけがお気楽にスポーツに興じているという逃れられない自責の念と、それをまたさらに煽るかのように陰湿なマスコミの報道、虚しさで何もかもに手が付けられない脱力感と言い知れぬ不安、若い彼らにはあまりに過重なプレッシャー…ストレスを感じるなという方が無理な現況だっただろう。

世界選手権の結果を浅田選手はもはや殊更、言い訳ひとつ口にすることはないが、まさきつねはやはり前にコメレスにも書いたのだけれど、今のようなジャッジとルールの醜悪な環境の下で、彼女に勝利を願うことの虚しさと、その裏腹に、それでも彼女ほど、勝利にふさわしい実力と才能があるだろうかという思いに揺れ動いてしまう。

この『真央らしく』の記事にある「心残りもありますし、悔しい思いもありますし、すべてを出し切れなかったかな、という思いはあります。やはりトリプルアクセル(3回転半)を跳べなかったことが悔しい。」という言葉は、四大陸選手権のフリー演技の後「トリプルアクセルは100点満点。昨日のSPの悔しさを晴らそうと思いました。」と語ったことの反語で、彼女のフィギュアはいかにも健全なアスリート精神に支えられているのだなということをしみじみ感じる。
ファンや家族や周囲の人々が彼女のことを心配して、「休んでいいんだよ」そんなに無理をしなくても、勝っても負けてもあなたを応援しているよといくら告げたところで、彼女はきっとそんな周りの思惑には一切頓着せず、絶対に諦めたりすることなどなく、噛み締めた悔しい思いを晴らそうと一心に前を向いてひたすら邁進を続けるのだろう。

不思議なことに彼女は勝つことにこだわってはいても、勝つために何が必要か、もっと合理的な勝利の仕方はないのかといった、必ず勝つための手段には一切こだわったりしない。
常勝することは彼女の目的にはなり得るかも知れないが(しかし連覇を意識しないあたり、これも怪しいものだが)、必勝のための常套手段を考えようとすることは彼女にはあり得ない。
そもそも競技に絶対的な勝利など元々ある筈がない。理詰めで勝てるスポーツなどないのだ。

彼女は常に負けることを意識しつつ、勝利を目指している。自分の弱さを認識しながら、強くなろうと懸命に努力する。リスクを恐れないのも、それを敢えて避けようとしないのも彼女にとっては、それがスリリングな挑戦であり、ストイックな反抗であるからだ。
結果の見えている挑戦になど意味はない。施しのような勝利も、アスリートに何の喜びももたらしてはくれないだろう。
そんな彼女に、常に望ましい結果が約束されている筈はないのだ。メダルの数や順位を恣意的に左右して国ごとに振り分けたい体制側の思惑からしたら、最も扱いづらく利用し難い選手ということになろう。
それが畢竟、筋書きのある結果と引き換えに、ドラマチックな展開と観衆の胸を打つ衝撃を、いつか運命から約束されているということにつながっていくのだ。

なぜなら彼女の挑戦は、常に常識外れであるがゆえに、時として狂気じみたパッションに駆られることにも躊躇いを持たない。
そして、時として彼女が意図せずとも組織やシステム、そしてルールへの大いなる反逆として、誰もが思いもよらない劇的な結末を用意するように思われて仕方がない。

それが「ミラクル・マオ」といわれる彼女、フィギュアスケートにとって誰よりも、運命の人である彼女しか為し得ない神の奇跡なのである。

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Comment

れんまま says... "No title"
こんばんは、まさきつねさま。
ワールドのあとずっと考えていました。さしてボロボロだった訳でもない浅田選手に対するジャッジに私達ファンはどう向き合えばいいのかなぁと。批判する人もいるし、「まあ仕方がない」と納得する人もいる。私はなんだかわからなくなってしまいました。
でも今回のまさきつねさまのエントリーを読み、もしかしたら浅田陣営は様々な国内外の裏側もすべて解りながらも、モロゾフやキム陣営のような練りに練られた戦略は立てず、勝っても負けてもただ「アスリートとして単純な事を」やり続け行くだけなのではないかと思いました。きっと来シーズンも、その先も。正統派に勤める事で華開いた小塚選手のように、佐藤コーチが昔からやり続けてきた事にやはり間違いはないのだと思いました。「浅田選手はもっとコーチの言う事を聞いて柔軟に対応すべきだ」「3Aにこだわり過ぎだ」などという意見もあるでしょうが、きっとソチまで今のままの浅田選手のやり方で突き進むような気がします。そしてそれは浅田選手のわがままではなく、コーチとともにある戦略だろうと思います。
ファンはただ浅田選手と共にあればいいですね。
真のアスリートの見事な戦いっぷりをまた来シーズンも楽しみにしていられることは幸せですね。(安藤選手も見事な戦いだったと思います!誤解のないように(笑))
2011.05.19 21:49 | URL | #wMCiUWtE [edit]
アンジュ says... "No title"
同感します。
日本人は飼われやすい人が多い。
ジャッジが常に正しいと信じ、決められたルールを肯定しすぎる傾向が強いです。しかし、残念ながら、ジャッジは時として非常に政治的なものですし、ルールはルールにコミットする立場にある人が、思惑に沿うように替えていくのが国際社会です。そういう部分を無視して、最前線の人のせいだけいにすれる傾向が日本は強い。見ているほうは、反論しない相手に向かって文句だけ言っていれば楽なんでしょうが最前線の人は本当に大変だと思います。これが日本の一般人の弱さ無責任さのあらわれで癌の部分だと思います。
それがフィギュアにも表れている。
文句を言うなら、万全の体制を備えてくるライバルに対して、日本代表の選手達にそれなりのバックアップをきちんととってやれているのか、そういう政治状況かと自分自身に問うてからしてほしいと思います。
マスコミの正常化や政治を日本人の手にとりもどすことさえできない日本国民が、たったひとりで最前線で戦う選手に、とやかく戦略のダメダシなんて、傲慢すぎる。足を引っ張るだけだとおもいました。
2011.05.19 22:16 | URL | #- [edit]
茶~子 says... ""
まさきつね様こんばんは。お久しぶりです。なんだか、すごく感動してしまいコメントを残す事をお許し下さい。

私自身、真央選手に対しては揺るがないファン意識を持っているのですが、それでも批判を繰り返すマスコミや、一部のブロガーの意見に悲しく思ったり腹が立ったり、やっぱり今のままじゃ・・・なんて惑わされたりしてしまいます。でも、まさきつね様のこの「運命の人」を読んで勇気、希望がわいてきました。全て同意見です。世戦以降、鬱々と落ち込んでいましたが、スッキリしました。ありがとうございました。

まさきつね様のブログは私には敷居が高いかなあと読み逃げしてしまってますが、これからも更新楽しみにしております。
2011.05.19 22:44 | URL | #- [edit]
まさきつね says... "それぞれが出来ることを"
れんままさま
ご訪問うれしいです。
安藤選手のご批判とは思いませんよ。日本の選手はそれぞれに死力を尽くしたのです。それぞれのやり方が違うのは、コーチの考え方、選手の武器が違うのですから致し方のないことで、また当然のことですよね。
浅田選手は今のまま、ジャンプや技術の向上を目指して邁進して欲しいと思います。でも一方で、スケ連やお偉方たちはしっかりと、ルールやジャッジの改善を追及していただきたい。選手やコーチにだけに責任を押し付けるのはやめて欲しい。理不尽なことには異議を唱え、正当なことを要求していく、当たり前の政治的外交手腕を発揮して欲しいものですね。
2011.05.19 22:58 | URL | #- [edit]
pero2000 says... "No title"
まさきつねさま、こんばんは。
この記事、私も読みました。
浅田選手のそのままの思いを感じることができ、興味深く読ませてもらいました。
日経電子版に出ていた高橋大輔選手の記事も読み、感じていたことですが、試合の中で出来なかったことを素直に認め、反省し、次に生かそうとする姿勢はただただ、すごいなという感想しか出てきませんでした。
うまく文章にできないのですが、言い訳もせず、認めるというのはなかなかできないことですよね。
それらを一切口に出さない選手たちに、ただただ尊敬するばかりです。
2011.05.19 23:11 | URL | #- [edit]
まさきつね says... "もってのほか"
アンジュさま
ご訪問うれしいです。
この近年、日本には「自己責任」なる言葉が妙に根付いて、政府や社会がのほほんと責任逃れするための態の良い言い訳になっています。ヴィジョンを持たない大人たちが責任やツケを未来に先送りして、一番の犠牲者は子どもたちです。
フィギュアだって、頑張っている子どもたちが報われないような環境を組織が作ってしまっては、次の世代が夢を見ることも適わなくなってしまいますよね。日本のフィギュアの黄金時代を呼び込んだ一番の功労者は、誰が何と言っても浅田選手なのです。スケ連もマスコミも、こんな当たり前のことを今更ですが、もっと肝に銘じるべきですよね。仰る通り、ダメダシなんてもってのほかです。
2011.05.19 23:20 | URL | #- [edit]
まさきつね says... "励みとなるように"
茶~子さま
ご訪問うれしいです。敷居なんて全然高くないですよ。どんどん思ったことを、遠慮なくお寄せください。
選手をこころから大事に思っておられるひとのご意見やご感想は、いつか、どこかできっと選手の応援や励みになります。まさきつねのブログが少しでもその役割を果たせれば、それに越したことはないと思っていますよ。
2011.05.19 23:35 | URL | #- [edit]
まさきつね says... "世界に誇れる"
pero2000さま
ご訪問うれしいです。
言い訳しないというのは、出来るようでなかなか出来ないことですよね。浅田選手も高橋選手も、マスコミに連覇だのさんざん煽られて、一方で孤独な闘いを強いられて、それでも立派でしたね。
日本は今、明らかに世界に誇れる黄金時代を迎えているのです。すべての個性が世界の檜舞台で花開くことを願わずにいられませんね。
2011.05.19 23:50 | URL | #- [edit]
ロバ says... "No title"
まさきつね様こんばんは。

周囲にフィギュアスケートを語れる人がいなくて、一人悶々と世界選手権の事を考えていました。
安藤選手、小塚選手共に素晴らしかったです。
しかし採点や浅田選手へのマスコミの扱いを見るにつけ、日本のみならずフィギュアスケート界の宝であるはずの浅田選手が何故あのような目に遭わなければならないのかと情けなくなってしまいます。

子供の頃、テレビに映し出される伊藤みどりさんのジャンプを家族でワクワクしながら見ていました。
それから今まで、フィギュアスケートは見ていても、私にとってみどりさん程好きな選手はいませんでした。

浅田選手が現れてからは、元気な真央ちゃんから大人の浅田選手になるまでの間、天賦の才能に驚き、弛まぬ努力に感心し、いつしかみどりさんを応援していた時のようなワクワクする気持ちで観戦するようになりました。

優雅に力強く年々進化していく浅田選手は、他の誰とも違う何ともたとえようのない存在だと感じていました。今日まさきつね様の記事を読んで、ああそうなのかと妙に納得しました。
浅田選手は、「フィギュアスケートにとって誰よりも運命の人」なんですよね。

これからも更新楽しみにしています。
2011.05.19 23:53 | URL | #- [edit]
myaaco says... "まっしぐらな人"
まさきつねさま こんばんは
タイトルの「運命の人」。さあて、どんな展開が待っているのだろうと期待しながら、読み進み……。なるほど、そうなんだぁ、そうなんですね。
この「運命」という言葉に、まさきつねさまの真央選手への想いが凝縮されているように思いました。真央選手は、フィギュアスケートに神が与えた「運命」。さあ人間たちよ、この才能をどこまで愛しきることができるか、と問われているような……(ちょっと、大袈裟ですかね)。
私にとって真央選手は、「まっしぐらな人」です。フィギュアにあまり詳しくない友人に、真央選手のどこが超天才なのか説明するために、考えあぐねたあげくに生まれてきた言葉でした。
いまのフィギュアには、政治やらビジネスなどが複雑にからまりあっていますから、戦略的なものは必要でしょう。もちろん、競技としての作戦もからむでしょう。
「もっと合理的な勝利の仕方」ですね。そのとき、どこで自分自身と折り合いをつけるのか、選手は(そしてコーチも)みなさん考えていると思います。
でも真央選手は、まさきつねさまが仰るように「勝つための手段には一切こだわったりしない」。まずシンプルに「自分がめざすもの」があるように思います。
これが、なかなか凡人にはできないし、わからない。結果、3Aにこだわるのは頑固だ、人の言うことに耳を傾けない、などと、まぁ外野は喧しいですね。
私、思うのですが、時代を画するような「超」のつく天才は、戦略からは生まれないのではないでしょうか。
たとえ神が才能を与えたとしても、本人に、その才能を生かしきるための一途さがないと、大きな花は咲かないと思うのです……といった話しを友人にしたのですが、わかってもらえたかどうかは不明です。世間とは、そういうものです。
2011.05.20 01:04 | URL | #cWfmvPaA [edit]
Mike says... "初めまして、いつも感謝しています。"
まさきつね様初めまして、いつも必ずブログ拝見させて頂いています。

私は体育大出身で、卒論はフィギュアや体操、新体操の採点問題を採り上げるほどずっとフィギュアが好きで見続けています。
以前は、フィギュアは政治が絡むものでスポーツとしてまともに観戦は出来ないもの、ある程度の採点矛盾は仕方ないものとして冷静に見てきました。
しかし真央選手が現れてからはすっかり心を奪われてしまい、冷静にただフィギュアを楽しむ事が出来なくなってしまいました。大きな感動と幸せを運んでもらう一方で、報われない真央選手をみるのが悲しくて、最近はフィギュア観戦が辛いものとなっていました。
まさにまさきつね様がおっしゃる、

今のようなジャッジとルールの醜悪な環境の下で、彼女に勝利を願うことの虚しさと、その裏腹に、それでも彼女ほど、勝利にふさわしい実力と才能があるだろうかという思いに揺れ動いてしまう。

この通りの気持ちなのです。
自分の気持ちを代弁して頂いているようで、本当に感動しました。
そして真央選手が大好きだけど、なにも出来ない自分とは違い、美しい文章と説得力で多くの人に訴えかけてくれるまさきつね様にいつも感謝しています。

これからもずっと応援していますので、更新よろしくお願いします。


2011.05.20 01:06 | URL | #- [edit]
まさきつね says... "運命の愛"
ロバさま
ご訪問うれしいです。
きっと多くのひとがしぶしぶ世界選手権の結果を受け入れ、自分の中だけでも折り合いを付けようと逡巡したと思います。仰る通り、安藤選手や小塚選手個人に関しては素晴らしい演技と結果でした。でも、その裏でまたもはぐらかされた順位の恣意的な操作…まさきつねは前にもコメレスで言いましたが、たとえどんなにベストの演技でなかったとしても、浅田選手は台乗りしていたと考えています。
彼女は今のフィギュア界を牛耳っている利権屋にはけんもほろろに扱われていますが、フィギュアの神さまには真実、愛されていますね。これが運命なのだということは、利権屋が消えた後、歴史が明かしてくれると思います。
2011.05.20 01:10 | URL | #- [edit]
まさきつね says... "運命に突き動かされて"
myaacoさま
ご訪問うれしいです。
確かに「まっしぐらな人」ですね。運命に突き動かされている人は誰しもそうなのではないでしょうか。神から与えられた才能を、ふり捨てる訳にはいかないのですから。
そして浅田選手の才能を分からないご友人の方たちにご説明なさっているのですね。ご苦労がしのばれます。次のエントリーはそのことについてお話します。
2011.05.20 01:22 | URL | #- [edit]
まさきつね says... "採点競技は難しい"
Mikeさま
初めまして。ご訪問うれしいです。(ところでミケさまと呼ぶのかマイクさまと呼ぶのか、どちらなのでしょう? ちょっと気になります…笑)
採点競技をご専門になさっていたのですね。随分、お苛立ちになることが多かったのではないでしょうか。
ガチ勝負や記録や的を結果とするほかの競技とは違って、表現を採点対象にするスポーツは、どうしてももやもやしたものが残ってしまいますよね。多数決にしたって、個性の好き好きだし、政治的な横やりを完全に排除することは不可能に近いでしょう。
それでも採点競技がスポーツとしてあり続ける以上、何らかの意味がそこにある筈。これも次のエントリーに回すテーマとしたいです。
これからもどうぞ、いつでもまたご遠慮なくご訪問ください。
2011.05.20 01:40 | URL | #- [edit]
Canadaから says... "試合は究極の練習場所"
こんにちは、まさきつね様。

今回安藤選手やキム選手の取った戦略は、自分の70-80%の力で出来る構成で、完成度に重きを置くというものでしたね。そして、その理由は、コーラーのメンバーにも起因していたのではないかと推測します。(まあ、ユナ選手へのジャッジの依怙贔屓は、衆知の事実ですけど。)これが、エッジコールやセカンドトリプル、回転不足に若干甘いコーラーだったら違っていたかも知れませんね。そういう事がないように目視でのエッジコールや回転不足判定を写真撮影のように誰にも納得ゆく手法を取り入れて公平に(強調)ジャッジして欲しいものです。

現時点、女子なら6種トリプル或は2種以上の3-3、男子なら複数回及び2種以上のクワド或は4-3のコンボが、選手が極めたいジャンプで、それを試合で決めたいと望むのがアスリート魂だと思います。元選手が、口を揃えて言っているように、試合こそ究極の練習場所ですからね。
練習のし過ぎで怪我や故障をするのでは?とか、他のエレメンツが疎かになると心配するファンも多いですが、難度を少しづつ上げて行かないとスポーツとしての進歩は停滞するでしょうし、ソチに向けてジャンプ重視の傾向は、今年度のルールの部分改正案を見ても明らかです。
長い目で見れば真央選手の3Aに拘る姿勢は、間違ってないと思いますし、今回だってきっちり女子も3枠取ったのですから、ジャンプ矯正途上で、精神的肉体的不調だった真央選手の出来を叩く日本のマスコミの方が異常ですよ。海外の解説諸氏の方が余程楽観的なコメントをしていましたしね。
カナダは、女子が1枠になってしまってもマスコミは殆ど騒いでいないのとは対照的ですね。まあ、チャン選手のぶっちぎり優勝のせいかと思いますが(苦笑)。
フィギュアスケートは、所詮個人競技。オリンピックは別として、国を背負っているという意識は、やはり西洋社会では少し薄いようです。
2011.05.20 01:45 | URL | #QU3xRRRs [edit]
cha says... "本当に言い訳しない"
まさきつねさん、こんにちは。

何度も言いますが、娘の歳でもおかしくないのに真央選手の姿勢には毎回感心させられます。まさきつねさんが仰る通り、言い訳しないのは簡単に出来ることではないですよね。これはあくまでも自分との戦いであって、自分の理想の滑りに近づくべく日々鍛えてるから出来るんですよね。

どこかの思惑によって厳しい課題になればなるほど、彼女は喜びを感じてるような気がします。極めるっていう最終ゴールは無いんでしょうけど、アマでもプロでも滑れなくなるまで氷上で輝いている真央ちゃんが見れるといいですね。ジャンプが上手くいかなくても最初に見たバラ1はその美しさにえらく感動しましたから。

2011.05.20 12:00 | URL | #- [edit]
まさきつね says... "試合は練習のように"
Canadaから さま
コメントうれしいです。
練習は試合のように、試合は練習のようにと言いますね。確かに実戦を積むことに勝る練習はないでしょうね。それにしても、一年試合から遠ざかってもまるで緊張しないというのは、メンタルが強いというのですかね? まさきつねは試合に緊張しないキム選手やチャン選手の演技には、水を浴びせられたようにただただ白けてしまうのですが。
それにしてもチャン選手のぶっちぎりだけで万々歳のカナダも、日本に負けず劣らずの能天気? 選手に国を背負えというのも酷ですが、枠を獲るのは代表選手として最低限のミッションだと思うのですけれど、シングルについては北米も、選手層の意外な薄さ弱さを露呈してしまった感がありますね。
2011.05.20 13:19 | URL | #- [edit]
まさきつね says... "人間性の深さが"
chaさま
コメントうれしいです。
本当に二十歳そこそこの女の子なのに、人間が出来ていると思いますね。どんな意地悪もさりげなくスルーするし、決して相手を傷つけないし、結果に対して誰かに責任を押し付けることもしません。
こうした人間性の深さが、演技表現に滲み出ているのでしょうね。
2011.05.20 13:24 | URL | #- [edit]
mil says... "裸の王様"
こんにちは。いつも読ませて頂いているのですが、初めてコメントさせて頂きます。
私はモロゾフコーチの勝ちにこだわる姿勢に頷きながらも、真央ちゃんの3Aを諦めない姿勢が好きで、美姫ちゃんにもコンスタントに挑戦して欲しいなと思っていました。
でも今期の美姫ちゃんの戦いぶりを見て、改めてモロゾフコーチに「あれ」は特別じゃないんだってことをまざまざと見せつけられたように思ったのです。
「あれ」といわば同じ土俵に立ったやり方で、完成度なるものや表現力なるものでも当然美姫の方が上だから、大技が無くてももちろん勝てますよ。と見せつけたように感じたのです。
勝手な想像ですけども。
もちろんあの選手にミスが無ければ、(点差を見る限り)勝つことは難しかったかもしれませんが、そもそも「あれ」がいつでも完璧みたいに言っているのはマスコミだけで、転んだり、すっぽぬけたり、飛ばなかったりというのが多い選手ですからね。
美姫ちゃんの精神的な強さ、技のレベルの高さ、安定感など。本当に評価出来るものがあるからこその、ある意味真っ向勝負だったと感じます。
だから今回、美姫ちゃんが勝ってくれてすごく爽快感がありました。
どんなに策を弄して、ごてごてに飾り立てたところで、「あれ」の実力はやっぱりそんなものだと思えたからです。
真央ちゃんが大技という飾りを、美姫ちゃんが表現力や安定感という飾りを「あれ」から取っ払ってくれた。
どの方法でも負けない、本当に凄い選手たちが日本にはいるんだなあと誇らしい気持ちです。


そして改めて、選手たちには皆、目指す「高み」を見据えて邁進していって欲しい。
そんな姿を見せて欲しいと願わずにおれません。
きっと真央ちゃんだけでなく、選手たちの多くがそうであるはずなのです。
「あれ」のせいで遠回りをさせられたり、手間をかけさせられたりしているけれど。
そう考えるだに、そんな中でも、まったくぶれずに高い高いところを目指していける真央ちゃんは本当に凄い存在だなあ。まさに「ミラクル」だなあと感じます。
2011.05.20 15:16 | URL | #x9c5GV3o [edit]
じゅん says... "奇跡を信じて"
まさきつねさま、今回の記事を読んでなんだか泣けてきました。
こんなにも深く浅田選手を理解し、思いやり、そして励ましておられるファンが居る。
それを知っただけでワタシは先日来のストレスから解放されそうです。
これまでは真央ちゃんの素晴らしい才能をわかりながらも、こんなにもジャッジにいじめられ、メディアには叩かれ、こんなに言われるんだから、真央ちゃんのジャンプは欠点だらけなんだろうかと不安になったりもしました。
技術を磨くだけでなく合理的な戦略を考えないのは愚かなことなんだろうかとか、やっぱり駆け出しフィギュアファンとしては洗脳されそうになってたんですよね。

今回の「彼女は常に負けることを意識しつつ、勝利を目指している・・・」という文章を読んでいろいろ納得しました。
必ず勝てる戦略なんて真央ちゃんには必要がないんですね。
難易度を落としてパーフェクトに滑っても真央ちゃんはきっと嬉しくないし私たちファンも喜ばない。それはたぶん真央らしくないから。
リスクを恐れずスリリングな挑戦をしていく姿勢こそが真央ちゃんの生きる道なんですね。
先日のコメントでまさきつねさんがスカッとしたお返事返してくださってまた私も気が晴れました。
その勢いでThe Iceのチケットも取っちゃいましたよ。
これ以上、深みにはまらないようにと生観戦はしないつもりだったのに。
初生真央ちゃん、楽しみでたまりません。元気よく滑ってくれればいいなあと思います。
まさきつねさんに感謝の気持ちを伝えたくて、コメント長くなりました(汗)以後、気をつけます!(笑)
2011.05.20 16:37 | URL | #RSx9Hk0E [edit]
miyu-rimiママ says... "神様のからの"
まさきつね様、こんばんは。
いろいろな思惑や不当な扱いに辟易して、この頃、私、勝手に真央さんのことを別の側面からみています。
(あくまでド素人の解釈ですので、不適切でしたらお手数ですが削除をお願い致します。すみません。)

すると、20代までは、『天の叡智を広めるとき』そして、30代は『実用知識の探求者となるとき』40代は『天上的美をもたらすとき』そして50代以降ようやく『無邪気に猪突猛進するとき』というライフチャートがでました。真央さんの場合、若くして神様からの啓示を受けているかのようで、晩年になってようやくいわゆる人間らしい無邪気さを楽しめるようになるような気がします。(通常の人とは逆の流れのような…)
もともと、光の勢力があれば影の勢力もあるのですが、あまりの光の強さに、影の方も強く出てしまうという世間の状態なのかなと。美しければ美しいほど、それを受け入れることに戸惑う人がいたり、邪悪な心を持った人は強い恐怖を感じるのかなと。
それと、やはり、現在の日本は男社会思考が残っているんじゃないでしょうか。だから、タレントさんのように媚びる女性は持ち上げるけど、芯の強い、融通がきかない頑なさを持った女性には近寄らない、もしくは下げる。ふとそんな気がしました。
日本人の未熟さが露呈していますね。

真央さんを論じる方には、芸術やスポーツについてだけでなく、政治や思想についてまでも広く論じられる方が多い気がします。そして、現在の日本の歪み、この世界の影の部分にもたどり着いている。

これもまさに、真央さんの使命の一つかもしれません。
2011.05.20 21:32 | URL | #- [edit]
まさきつね says... "茶番劇には無縁"
milさま
初めまして。コメントうれしいです。
裸の王様というか裸の五輪女王は結局、政治と商業主義の祭典である五輪招致のために、政治力とお金を駆使して作られたシンボル的存在なのです。
近代スポーツが、多かれ少なかれ政治や経済力に左右されることは致し方のないことなのですが、バンクーバー五輪はあまりにもあからさまな裏の筋書きがミエミエでした。だから直後の世界選手権で、歴代最高点のからくりが露呈したとき、観客は白けきったのです。そして今季の世界選手権は、昨季のまさに焼き直しでした。
それにしても表彰台で繰り広げられたチンクワンタとキム選手の猿芝居のような一幕には唖然としました。ISUと平昌招致委員会との蜜月は、実際IOCの最終決定にどんな影響をもたらすのでしょうか。
安藤選手が阻止した世界女王への返り咲きが、五輪招致の致命傷になるでしょうか。
IOCにまだ正常な感覚があるのかどうか、誰もが見ないふりに必死の五輪女王の粉飾が、最終的に化けの皮を剥がされて閉幕になるのかどうか、まだ先は読めません。
いずれにしても、台の上から冷静に大泣きする五輪女王を見ていた安藤選手のように、日本の選手たちが立ち向かっているスポーツへの純粋な挑戦と目指す高みは、五輪招致の茶番劇には一切無縁の次元にあると思います。
2011.05.20 22:45 | URL | #- [edit]
すずこ says... "稀有な存在感"
お久しぶりです。
いつも拝見していますが、相変わらず素晴らしいエントリーありがとうございます。
ヘッセの「霧の中」もこの訳も大好きなので嬉しいです。
浅田選手は大和撫子の凛とした品格と、欧州的な深みのある芸術性を併せ持っているように感じます。
どちらも貴重で、失われつつあるものだから、世界中でこんなにも多くの方が魅了されるのでしょうか。

浅田選手の精神性や向上心と、現在のフィギュア界や日本マスコミの態度はあまりに剥離してしまって、彼らはもはや恥の意識すら忘れてしまっているのではないかと懸念することがあります。
でも彼らは一般人の美意識を甘く見過ぎていますよね。
メディアに洗脳?されている人も多いですが、どんなに下げられようと評価している方達もとても多いですから。

モロゾフ陣営にしろ、数年間普通でないジャッジに悩まされつつ、手抜きをせず常に綿密な対応してきた結果が、今年ようやく美しく花開いたという印象です。
美姫さんほどの選手がここまでしないと勝てない状況は、やはり異常です。
苦労した結果は必ず現れます。でも、若く能力のある彼らにそこまでの労苦を強いる周囲には到底納得出来ません。

真央さんの置かれた過酷な状況で、一切言い訳しない、自分に妥協しない態度を貫けるのは私から見るとありえないくらいすごいことです。
私は選手の好き嫌い(嫌いな選手はほとんどいませんが)をまず第一に演技の好みで決めるので、仮に彼女がジャッジ批判をするような選手であったとしてもファンだったでしょう。

ただ、浅田選手を理解していない方には矛盾していると思われるかもしれませんが、浅田選手の心映えが若くしてそこまでの深みに達しているからこそ、他に代え難い透明感や叙情性等が表現出来るのでしょう。
ワールドの「愛の夢」は彼女にとって納得のいくものでは到底なかったでしょうが、「儚さ」や天上の愛とでも言えばいいのか、単なる男女の愛情を超えた、とても尊い感情が伝わってきました。
彼女の手にかかると、どんな題材でも薄っぺらい表現など存在しないかのようです。

マスコミの伝え方にいらだつ事も多いですが、やはり彼女のような選手を応援出来るのは幸せです。
2011.05.20 23:25 | URL | #yCywqnz. [edit]
まさきつね says... "ぜひ楽しんで"
じゅんさま
ご訪問うれしいです。コメントの長さはお気になさらず。どうぞ言いたいことを言いたいだけ、仰ってくださいね。
浅田真央という選手は、リスクを回避させたり駆け引きしたりが当たり前なフィギュア競技の中では、異質なくらいリスクに無防備で丸腰です。ほとんどコーチなしで闘ったシーズンもあるのですから、佐藤コーチは野生馬を預かったみたいなところもあったのではないでしょうか。
佐藤コーチとの出会いはきっと面白い化学反応をもたらしてくれると思っているのですが、新たなレジェンドの始まりかも知れません。The Iceでは小塚選手とのペアもあるそうですし、本当に楽しみですね。また観戦報告などいただけると嬉しいです。
2011.05.20 23:34 | URL | #- [edit]
まさきつね says... "生き方も奇跡"
miyu-rimiママさま
コメントうれしいです。
すごいライフチャートですね。でもそのままなら、本当に大器晩成というか、人生の後半にご褒美が来るような流れですね。
彼女の果たしている使命からすると、どんなご褒美をもらっても足りないという気もしますが、彼女の生涯が真実、心よすがに幸せであって欲しいと願わずにいられません。
彼女の媚びを売らない姿勢が、ある種の人たちに苛立ちを与えていることは何となく感じます。男性社会はかしずく女性が好きですから。先日の「棒っきれ」発言もそうでしたね。しかし多くの屈辱的な扱いを意に介さない、彼女の潔さもまさに奇跡なのでしょうね。
2011.05.21 00:44 | URL | #- [edit]
まさきつね says... "失われたものの重さを"
すずこさま
コメントうれしいです。
選手たちの素晴らしさにひきかえ、組織やマスコミの酷さは本当に目に余りますよね。世界選手権ではチンクワンタの態度の下劣さに吐き気がしました。
利権屋に成り下がった人間は堕ちるところまで堕ちるものですね。
それにしても浅田選手のこの世ならぬ美しさ、『愛の夢』の天上的な恍惚はその異質さゆえか、多くのフィギュア批評からもスルーされて終わりました。あげく、名プログラムのバラードも、ロシアの観衆に披露されることなく退けられてしまいましたが、その真価がいつか正しく検証され、美しさに多くのひとが気づくとき、このロシアの世界選手権で行われたジャッジの軽々しさとともに失われたものの価値の重さに、のちの多くのひとが歯噛みするような気がしています。
2011.05.21 01:36 | URL | #- [edit]
m-ann says... "まさに・・・"
まさきつねさま
ブログがお引っ越しされてから、初めてのコメントです、何という名前で投稿していたかも忘れてしまって…。
いつも、楽しみに読ませていただいています。
世界選手権は、始まる前から胸が痛むような気がして、どうしても、リアルタイムに見ることができませんでした。終わってから、真央さんだけの演技をゆっくり見ていました。
透明感漂う、美しい愛の夢。新しい次元に進もうとしていることを感じました。それは、「3A」だけがすべての真央さんではないと思います。あの表現力を評価せずして、何を評価するのかと…。ジャッジの評価をはるかに超えた先を目指していることを感じています。
まさに、「真央らしく」進んでいく道が私たちファンにはたまらなく魅力に感じる理由であることを改めて感じました。
彼女はきっと、ただの勝利を望むのではなく、自分が納得いく、「真央らしい」勝利を望んでいるのですね。
今回のまさきつねさまのエントリーを拝読して、しみじみ思ってしだいです。
2011.05.21 14:48 | URL | #eYj5zAx6 [edit]
まさきつね says... "美の本質"
m-annさま
ご訪問うれしいです。
美しさは時に一般的な基準からはあまりにも異質で、同時代の評価の対象から外れたりします。
まさきつねは多くのフィギュア評論から、今大会の彼女の演技を語る言葉が抜けているのを見聞きして、彼女の演技の次元が、フィギュアの採点評価とは違うベクトルを持ち得たのだなと感じました。
順位や得点では明らかに低い評価がされているパフォーマンスの筈なのに、そんなものとは一切関係なく、誰もが釘付けになり、繰り返し観続けることを求めてくる演技…組織や体制が一番手に負えない美の本質が、剥き出しにされたような気がします。
もう少し詳しく分析したいと思っているのですが、巧くまとめられたら、エントリーしたいと考えています。
2011.05.21 22:11 | URL | #- [edit]
moonlight says... "浅田真央=長嶋茂雄?"
まさきつね様
格調高いテーマ、読み応え満載の内容、素敵なフォト、いつも感服、感謝しています。世選前後1が月過ぎ、ようやく気持ちも落ち着き訪問することにしました。山椒魚=タラソワ説の者です。与太話になるかもしれず失礼をお許しください。
浅田真央=長嶋茂雄説。浅田真央の魅力を言い尽くすことが出来ないので、今回もこの形をとりました。記録よりも記憶に残る選手。身体能力の高さ、その表現のダイナミズム、美しさ。ファンに見ることの至福を与える選手。
攻守走がクロスする3塁打の攻防が一番面白いと言った長嶋。入団1年目に、野球選手の理想とする3割、30本塁打、30盗塁を1塁ベースを踏み忘れ、ホームランを取り消されたために、1本足らず、輝かしい3の数字の記録を逃した長嶋。あきらかに敬遠のクソボールをヒットにした長嶋。(なんだか昭和色濃いですかね)
ねじめ正一さんが長嶋読本を書いたように、浅田真央引退後はファンのオマージュ本続出と思われます。まさきつね様にもそれを期待します。
さて、今季のFPは「ロミオとジュリエット」を希望。プロコフィエフではなく、フランコゼフィレッリ監督、ニーノロータ音楽の映画版で。(組曲ふうに出来ると思う)振り付けはカメレンゴ。白バラの雰囲気はジュリエットにつながるものがあると思います。バレージャンプと片足上げて後ろに滑るのは是非取り入れてほしい。熊川哲也さんのKカンパニーも今再演やってるはず。吉田都さんのジュリエットは真央ちゃんも見ているようだし。SPは「カプリース」これこそ浅田真央の優美さ、上品さ、可愛らしさの塊りだ。プリンスワールドにおける最後のステップを踏む真央ののりと、観客の盛り上がりは半端ではない。お願いです。タラソワ様。SPに仕立ててください。EX「蝶々夫人」振りつけたという説があるが、謎。もし、タラソワ&真央の別れの曲だとしたら、出来すぎですぜ、タラソワ様。
2年後、高橋大輔振り付け、荒川静香監修で、プログラムが出来ることを期待するのは私だけでしょうか。
2011.05.21 23:19 | URL | #- [edit]
まさきつね says... "新プロが楽しみ"
moonlightさま
ご訪問うれしいです。
与太話と言えば、まさきつねの記事もみな壮大な与太話ですが、ご笑覧いただけて本当に嬉しいです。
長嶋監督やイチローといった選手との接点を語る方はとても多いですね。確かにジャンルも性別も違いますが、ファンが壮大なファンタジーを抱いてしまうスケール感があるのでしょう。規格に嵌まらない魅力も共通していますね。
ジュリエットは良いですね。蝶々夫人は仮面舞踏会とテイストが被ってしまいそうな気がしますが、どうなのでしょうか。
今となっては無理でしょうが(苦笑)、浅田選手のジゼルやタイスも観たかったですね。本来なら演じても構わないのでしょうが、フィギュアって定番の演目でも、いつ演じるかどう演じるか、選手や振付師の頭を悩ませる問題が多いですね。
2011.05.22 10:11 | URL | #- [edit]
glacier says... "No title"
まさきつねさん、おじゃまします。

私時々思うんです。もし、真央さんがその実力に見合った評価をされていたら、高みを目指そうと考えただろうかと。最近、真央さんの表情にふっと陰がよぎることが多いように感じています。おそらくファンが考えている以上に様々な苦悩を抱えているのかもしれません。しかし、私は15歳ごろの天真爛漫な真央さんよりも今の真央さんのほうがいい表情をしていると思います。スケーティングもジャンプが順調だった昔よりも今のほうが洗練されているように思います。ベートーベンの言葉で、「悪いことには必ず良いことが伴う」というものがありますが、不可解なジャッジが図らずしも真央さんの才能を高めたということであれば、美意の案配(天の采配)であると感じずにはいられません。

かと言って、私は現在のジャッジには大いに疑問を抱いており、決して容認してはいません。ましてや政治的、金銭的な癒着が疑われているのなら(決定的証拠はありませんが)。できれば、スケート関係者(元選手やコーチなど)に声をあげていただきたいものですが、なかなかそうもできない事情があるのかもしれませんね・・・しかし選手がジャッジに納得しているとは思い難いです。
2011.05.23 19:33 | URL | #dGBb67BQ [edit]
まさきつね says... "酷い環境です"
glacierさま
ご訪問うれしいです。
人生万事塞翁が馬とも言いますね。何が災いで何が吉兆なのか、実際すべてが終わった後でないと誰にも分からない、もしかしたらすべてが終わっても、何世代も後にならないと分からないこともあると思います。
ただ観衆に今分かっているのは、浅田選手が真実透き通るように美しく、ジャッジにどんな裏があろうとなかろうと、そんなことには一切関係なく限りなく清らかだということでしょうね。
選手たちの多くはジャッジに全幅納得してはいないと思います。ただ、高橋選手が「(相手を)脅かす存在だ、と思わせることすらできなかった時点で惨敗です」と言っていたように、試合が始まる前に勝敗が決していてもそれに対して四の五の言っても駄目なのだというように自分を納得させ、次の闘いに向けて自らを奮い立たせているのではないでしょうか。
現在のジャッジは本当に、現選手たちにあまりにも酷い環境を強いていると思います。国際的なスポーツ裁判所のような組織が現状に何らかの裁定を下さない限り、フィギュア界の悪しき慣習は改まらないかも知れませんね。
2011.05.23 20:30 | URL | #- [edit]

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