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月船書林

フィギュアスケートの話題を中心に芸術を語る

真央がいない

フィギュア297-1


個人的な話だが、隠すほどの内容でもない。
そして今頃になってお伝えする必要もないことなのだが、覚書として記しておこうと思う。

ニースで世界選手権が始まって二日目、まさきつねの母が突然高熱を出し、立つことも覚束なくなったので、救急車で病院に運んだ。病名は急性の腎盂腎炎、元々慢性の膀胱炎や水腎症などに悩まされていたから、今更驚くような診断ではなかったのだが、ともかく一週間は入院が必要ということだったので、嫌がるのを仕方なく搬送からそのまま病室収容という経緯になった。

母がなぜ入院を嫌がるか、おそらくは以前、倒れた時の療養生活で軽度の鬱病を発症したからだと思うのだが、確かにあまり打ち解けて話す人間もいない病室で過ごす辛さは想像に難くない。それでもさすがに、二十四時間付き添うという訳にもいかず、とりあえず日中だけはまさきつねが母に付き添って、患部の炎症を鎮める点滴続きの病室暮らしを我慢させることにした。

何事も起こらず、何事も変わりのない午後、窓ガラスから注ぐ昼の日差しの中で、点滴の針を打たれたまま昏々と眠る母の顔を見ていると、何事があったという訳でもないのにいつか静かに涙が目頭を濡らしてくる。

別段、命にかかわるような大病をしている訳でもないのに、それでも後どのくらいの年月、母とこの俗世で一緒に過ごせるか、それはまさきつねに限った事でもなく、人は誰でも常に死までの執行猶予期間のように一瞬の生を謳歌するしかないのだけれど、その僅か許された時間の切なさを時として人間は、消えようのない悲しみとして噛みしめるしかないのだろう。

母を病院に残して帰宅した夜に、世界選手権で浅田選手が懸命に滑った演技をパソコン画面で確認しながら、昼間に流したのと同じ熱い滴がいつの間にか頬を伝って、彼女の夢見るような薄紫の衣装のデザインがまるで分からなくなるくらい、視界をぼやけさせてしまったことに、不覚にも『愛の夢』の最後の一小節が鳴り終わる頃になって気がついた。

フィギュア297-2


ブログ記事は書けなかった。
何を語って好いか分からなかったからだ。

ホームページを開くことさえ出来なかった。いつもコメントをいただいている方々に申し訳ないことは分かっていたのだけれど、言葉を発する力が出なかった。

浅田選手の戦績やその演技が、望ましい結果ではなかったからという訳ではない。浅田選手は今季どの試合でもそうだったように、彼女のすべきことをやり、その結果をすべて受けとめていた。彼女はいつもどおりの彼女で、いつもどおり、昨日よりも一歩、前へ進む時間の重ね方を続けていた。

前へ進めない、重苦しい文鎮のような思いを胸に抱えたような時間とやるせなさにとらわれているのは、まさきつね自身だった。

いつもよりも桜の遅い春、いつもよりも時間が進むのが遅い日々、失われゆくものの予告に怯えながら、いつか去るものの影を感じながら、言葉を失ったのはまさきつねの方だった。

ようやく絞り出した言葉も、自分のブログに記載することが出来なくて、かろうじてヤフー記事のコメント欄に投稿するのがやっとだった。あいかわらず、汚い言葉や誹謗中傷めいた内容がちらほらするコメ欄ではあったけれど、ともかく少しでもかたちに出来た言葉を人目に曝すことで、まさきつねも一歩くらいは前進したいと考えたのだろうと思う。

以下、その全文。お見かけになった方もおられただろうか。

【フランスのジャッジは良く観ていた。PCSが示す通り、ジャンプは跳べなかったが、よく滑っていた。美しく、完成されたスピン、見事なステップだった。今シーズン何も収穫がなかったわけではない。
浮き沈みのない人生、それに左右されない人間などいない。彼女は誰よりも感受性の豊かなスケーターなのだ。そんなに簡単に、身近な人間の死を乗り越えられる訳がない。母のいない世界でスケートを続ける意味を、まだ彼女の心の奥底が見つけ出していないし、彼女の肺腑が納得していないのだ。
今の彼女のスケートは、真の人間そのものが顕れている。どんな演技よりも感動した。】

今から読むと、ひとりよがりなコメントだった気もする。ニースで必死に闘った浅田選手に対して、その心情について、どこか無理解だったことは否定できないと思う。

やはり投稿当時、多分に、まさきつね自身の心情を浅田選手に重ねてしまったのだろう。

そうこうしているうちに、(まさきつねの母も無事退院したのだが)、海外から浅田選手の世界選手権について考察した記事を読む機会があり、日本国内でもなかなか理解されない彼女のスケート、彼女の闘い方や考えに関して、これほど深く共鳴する記者がいるのなら、まさきつねがこれ以上の言葉を重ねる必要もあるまいと安堵した。

遅くはなったが、その記事の拙訳をともかくも掲載しておこう。


※※※※※

浅田真央―果てなき闘い

☆Mao Asada – The fight must go on☆
April 04, 2012
By Vladislav Luchianov

フィギュア297-3


ニース開催世界選手権で、浅田真央の演技を観ていた多くのフィギュアスケート・ファンが考えたことだろう。
「なぜ彼女はあの難しいと分かっているトリプルアクセルに再度挑戦するのだろう? 何のための闘いなのか? ダブルアクセルが決まれば、後は連続三回転を跳ぶだけで充分なのに。彼女が持ちあわせているコンポーネンツの高得点で、確実に金メダルが獲れていたはずなのに! それが終わってしまえば、結局六位だなんて!」
初めのうちは私も同じように考えていたものだ。

しかしそれも、キス&クライの席に座る彼女の凛とした姿を見るまでの束の間の間だった。
真央は、ほかの大多数なら当然用いるような手段であろうと、彼女が試みた以外のやり方で世界選手権の座を手にすることなど、望んではいなかったのだ。彼女は彼女のトリプルアクセルを必要としているのだ。なぜなのか? おそらく彼女は全く違う次元のことを考えている。
彼女はほかとは全く異なる戦略と戦術で闘っているのだ。

興味深い点は、彼女にはもはや、いかなる誰かにも、いかなる何かを証明しなくてはならぬ必要などないということだ。
既に彼女は2010年冬季五輪で銀メダルを獲得し、2008年と2010年には二度の世界チャンピオンの称号も手中にし、2008年と2010年は四大陸選手権で優勝、グランプリファイナルも2005–2006シーズン、2008–2009シーズンと二度制しており、2005年は世界ジュニアチャンピオン、2004–2005シーズンのジュニアグランプリファイナル優勝、そして全日本選手権は五度の優勝(2006~2009, 2011)を経験しているのだ。

しかしだからこそ、このフィギュア選手ならではの特異性があり、未来のため、その展望のためにやるべき努力が彼女には課せられている。ファンが望む望まぬに関わらず、彼女はこの先、女子シングルスケートがさらに困難さを増すことを理解している。エリザベータ・トゥクタミシェワ、アデリーナ・ソトニコワ、グレイシー・ゴールドといったジュニア世代のスター選手陣が大舞台に姿を現す場合になれば、来シーズンは早くも状況が変化するだろう。

こうしたジュニアの選手たちが、たとえば連続三回転のような大技も抜きで、主要な国際大会で勝つことなどありえない。これも非常に高難度な技であることは確かなのだけれど、悲しいかな、もっと平易な三回転‐二回転‐二回転のジャンプよりも基礎点が低いということは否めないのだが。ともあれ、彼女たちはプログラムの充実に余念がないだろうし、無論真央もそんなことは重々承知だ。これこそ未来のため、払うべき努力なのだ。

この日本のフィギュアスケーターが求めているのは、単純な勝利なのではなく、有無を言わさぬ勝利なのだ。ライバルたちにつけ入る隙ひとつ与えず、誰もが首を傾げる余地のない勝利。
今シーズンの彼女は、このゴールに向けて着実な実績を重ねてきた。真央は現在の女子スケート技術が到達した、あらゆる複雑な技巧すべてに通暁している。その中で唯一不安定な側面を残しているのがトリプルアクセルなのだが、そこにも進化の兆しは見えている。
ニースで披露したフリープログラムの中で、彼女がトリプルアクセルを成功させる可能性はあったけれど、私個人の意見では、力み過ぎていたのが失敗の原因と考えている。しかし徒労に過ぎなかったことは何ひとつない。彼女はあらゆる失敗について深慮し、懸命な練習で改善に取り組み、望みどおりの成果につなげていくだろうことは疑うべくもないのだ。

こうした歩みは、古代ローマの勝利に比較してみることができるだろう。
ローマが大抵の場合、あらゆる初陣で敗北を喫していたことを、歴史に詳しい人ならば熟知しているはずだ。しかし彼らは、敗戦から多くのことを学び、敵を知り、改善に努力を重ね、ついには真に重大で、最も重要な戦いにおいて驚異的な勝利をおさめ、制覇を成し遂げたのだ。こんな背景からすれば、中世の諸国がおさめた勝利などあまりにも慎ましやかに見えてくる。

浅田真央が、ほかの多くの選手たちとの間に一線を画す要素は以上のことがすべてだ。彼女は毎年開催される世界選手権の勝利を放棄する余裕があるのだ。しかし彼女が勝利する時、その栄光は途方もなく偉大な足跡を刻むだろう。

※※※※※

フィギュア297-4

さて、この記事を書いている今は、国別対抗戦とやらのお祭り騒ぎのイベント開催中だ。どうやら女子シングルの順位も決まって、高橋選手や鈴木選手といったベテラン勢の活躍が功を奏したようで日本チームの優勝が決まったらしい。

まさきつねは以前からこんな、誰に何の益があるのかよく分からない国際大会には懐疑的だが、結果は良いに越したことがないだろう。
アイス・ショーとしての見応えは充分だった。一方で、浅田選手も安藤選手もいない大会を、まるで今後のフィギュアスケートの未来像のシミュレーションであるかのように見せつけられた気持ちもどこかにある。

勿論、鈴木選手や村上選手に何ら問題があるわけではない。ましてや、男子選手やペア、アイスダンスの選手の演技も頑張りも、フィギュア・ファンにはたまらなく魅力的だったことは確かなのだ。
それでも何か、こころのどこかにある空虚感、日本チームの優勝ごときでは補えない寂しさをまさきつねは感じている。

限りなく遠く、限りなく何かを超えている、圧倒的な美しさ、ほかの何ものにも代えられない存在の永遠。

ベッドに座って、ぼんやりとテレビを観るともなく観ていた母が、リンクの六分間練習に励む女子選手たちの画面に切り替わったとき、ふいにひとことつぶやいた。

「真央ちゃんがいない…」

そう、今はまだ、あなたはここにいない。



まさきつねもその事実をもう一度、噛みしめる。

フィギュア297-6

フィギュア297-8

フィギュア297-7

フィギュア297-5

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

いっぽんのその麦を
すべて苛酷な日のための
その証としなさい
植物であるまえに
炎であったから
穀物であるまえに
勇気であったから
上昇であるまえに
決意であったから
そうしてなによりも
収穫であるまえに
祈りであったから
天のほか ついに
指すものをもたぬ
無数の矢を
つがえたままで
ひきとめている
信じられないほどの
しずかな茎を
風が耐える位置で
記憶しなさい
(石原吉郎『麦』)

☆浅田真央(mao asada) 何をしていたのかなあ-凄く大切な事をしていたよ!☆


フィギュア297-9


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

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Comment

says... "管理人のみ閲覧できます"
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2012.04.22 01:14 | | # [edit]
ご母堂様、呉々もお大事に says... "No title"
まさきつね様、初めまして。
そしてありがとうございます。
拝読しているうちに泣いていました。
ここ2、3日、こうした内容を探し幾つかのファンブログを覘いていたのだと気付きました。
国別対抗戦は、我が子の出場した大会、我が子の作品が展示されていた会場・・以外は足を運ばなかった夫婦なので観ませんでした。
昔はフィギュアスケートというだけで観ていたのですが・・・。
2012.04.22 01:18 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says... "管理人のみ閲覧できます"
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2012.04.22 01:40 | | # [edit]
ジェード・ランジェイ says... "私も泣きました"
4月に入ったのに、お邪魔したのに更新なく、不思議に思っていました。
お母様、お大事に。私も旅行にかこつけて、国別対抗、見ませんでした。
理由は一つ、真央ちゃんが輪の中にいないからです。ズブの素人ながら、真央ちゃんが何を自分にかし、何を目標においているか、私なりに理解はしています。でも、心知った仲間達と楽しそうに演技している笑顔の真央ちゃんも大好きです。大きな使命を背負っている華奢な体、今も戦っているであろう喪失の思い。その心、歩む道を思うと、涙が溢れます。ファンは目先の勝利を将来の安心に繋げがちですが、それは自分側の願望なのですね。貴女を信じています。貴女の表現するスケートが好きです。ただ一筋を目指す貴女の姿勢が大好きです。静かに、静かに、あなたの笑顔、満面の笑顔の日を待ちます。
2012.04.22 07:18 | URL | #K0i9Tuc2 [edit]
すみこ says... "No title"
まさきつねさま、お久しぶりです。暫く更新がなかったので、それも真央さんの記事がなかったのでもう記事にする事,止めてしまわれたのではと危惧していました。
今回の記事は涙なくしては読めませんでした。彫刻に残してとっておきたいほどの圧倒的な美しいポージング、一旦動きだすとたちどころに漂う情感、ジャンプを失敗しようが成功しようが関係なく絶対的な存在感はわたにとっては唯一無二のものです。国別はわたしもテレビで観戦しましたが幾度おかあさまと同じ言葉を心の中でつぶやいたことか。真央ちゃんがいないって。
2012.04.22 10:28 | URL | #iNp6OJto [edit]
ライム says... "No title"
まさきつねさま。はじめまして。
更新ありがとうございます。涙が出ました。国別のお祭り騒ぎもそれなりに楽しみましたが心のどこかでモヤモヤしていました。今日ここを訪れて「いるべき人がいない」ことの寂しさが大きかったのだとはっきり自覚しました。彼女のもつ何がこんなにも多くの人の心を揺さぶるのでしょうね。ただただ彼女の満面の笑顔を待ちたいと思います。
2012.04.22 10:37 | URL | #- [edit]
gabi says... "No title"
おはようございます。
国別がやっていたのは知っていたし、ニュースで結果はチェックしていましたが…。
私としては観る気がしなかったので、観ていませんでした。
フィギュアファンでありますが、真央ちゃんをかなり贔屓に応援している身としては、彼女のいない大会を観る気力がなかったのでした。。。
今はただ、真央ちゃんの来シーズンを楽しみに待って、彼女の努力が報われて笑顔いっぱいになることを祈ってます。
2012.04.22 10:42 | URL | #M7EULa3U [edit]
says... "管理人のみ閲覧できます"
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2012.04.22 11:38 | | # [edit]
まさきつね says... "ありがとうございます"
-さま
いつも、すみません。
母は大丈夫です。私事の記事でお気遣い、本当に感謝いたします。
2012.04.22 12:34 | URL | #- [edit]
まさきつね says... "祈りを"
ご母堂様、呉々もお大事にさま
初めまして。お言葉いたみ入ります。
まさきつねもいくつかほかの皆さまのブログを拝読しましたが、国別対抗戦の華やかなニュースを伝えるものが多くて、それは勿論当然のことで、とても良いことなんですけれど、反面どうしても寂しくなってしまったのです。
お子さまもスケートをなさっているのでしょうか。どんなスポーツ、どんなジャンルの創造活動でもそうですが、天を目指すものの姿は崇高ですが、その道のりは険しいということがよく分かりますよね。
今はただ祈りたいです。

2012.04.22 12:51 | URL | #- [edit]
まさきつね says... "ご訪問感謝です"
-さま
コメントの返信、遅れに遅れてごめんなさい。
本当に、今回の国別対抗戦に出場している選手には何の非もないのです。日本チーム優勝までの頑張りは、浅田選手同様、崇高なものだと思います。
それでも寂しい、物足りないというのは、ファンの正直な気持ちですから、美辞麗句を並べて隠したって仕方ないと思うのですよ。
それに、どうしたって国別対抗戦をむやみに盛り上げようとするスケ連の動きは不自然ですよ。ソチの団体戦を見据える前に、大事なシングルの選手を潰すつもりかとしか思えません。団体戦を盛り上げたいなら、何よりペアやアイスダンスの選手層の充実や底上げが必須ということは誰でも分かることなのにね。
日本チームだって、応援する必要がある場面なら応援します。でもスケ連の体面のためなら嫌ですね。選手たちひとりひとり、その生きざまを応援したいです。
2012.04.22 13:06 | URL | #- [edit]
まさきつね says... "涙が出るのは"
ジェード・ランジェイさま
いつもご訪問うれしいです。
普通の選手なら、今、目先に転がっている勝利を拾おうとしますよね。それも決して悪いことではないのですが、自らが勝つことの意味や、スケートをすることの意義を考えたとき、浅田選手にやるべきことはひとつしかないのでしょうね。
彼女は生きる伝説になることも、記録の量産者になることも望んではいない。今を生きて、苦しみながら成長するスケーターになりたいのでしょうね。
彼女を見ているだけで涙が出るのは、彼女の流した血や汗や涙が紛うことなく真実だからなのでしょうね。
2012.04.22 13:30 | URL | #- [edit]
まさきつね says... "ぽっかり空いた穴"
すみこさま
ご心配をおかけしました。
浅田選手が国別対抗戦の戦陣を外された時、日本の報道はひどかったですね。でも彼女は、今さらそんなものにくじけたりはしないでしょう。心がつぶれ、ぽっかり空いた穴に打ちのめされたのは、ファンの方です。
日本チームの優勝で、どんな穴が埋められたのか、むしろスケ連の日和見主義が浮き彫りになっただけじゃないのかと思います。
2012.04.22 13:37 | URL | #- [edit]
まさきつね says... "その笑顔を"
ライムさま
初めまして。ご訪問うれしいです。
国別はお祭りとして楽しむには良いイベントですが、どれほど選手たちの益になっているのか、むしろ足を引っ張っているだけじゃないのかと、いつももやもやして終わります。
ソチの団体戦とか、組織が鼓舞するだけで、スポーツのアイス・ショー化を邁進しているだけです。
アスリートの見えない努力、その笑顔をもっと大事にして欲しいものですね。
2012.04.22 13:54 | URL | #- [edit]
まさきつね says... "試練と忍耐"
gabiさま
ご訪問うれしいです。
今は試練の時ですね。浮き沈みのない人生はない、と自分で言っておきながら、それでも撃沈…すると、やっぱり辛いのが人間です。
浅田選手とともに、ファンも忍耐を学ぶ時なのでしょうね。
2012.04.22 13:59 | URL | #- [edit]
まさきつね says... "さらに大きな花が"
-さま
初めまして。ご訪問うれしいです。
「贅沢な悩み」…そうかも知れませんね。
浅田選手、高橋選手に限らず、どの選手も浮き沈みはあるのです。それが当然なんですよね。
今季は安藤選手も織田選手も、理由は違いますがほとんどその姿を観ることが出来ませんでした。鈴木選手だって、辛い時期がありましたし、羽生選手もシーズン最後に心配の種を抱えてしまいましたし、アスリートは誰もが綱渡りのように厳しい断崖の上を歩いているようなものです。
浅田選手はむしろ、今までほとんど試合を欠場することがなかったので、ふいにいなくなった感覚が強いのかも知れませんね。
「力み過ぎ」という意見もありましたが、まさきつねはやはり世界選手権は、心技体の心と体がちぐはぐだった気がします。
高橋選手も今の好調に至るまで、紆余曲折を繰り返しましたね。今季は、小塚選手が少し壁にぶつかっている感じがありますね。
どんな選手も同じです。ただ、壁を超えたとき、闇を抜けたときにもっと大きな選手、さらなる強さと美しさを備えたアスリートが誕生するのだろうと思います。それぞれの花が、さらに大きな花が開く時を待ちたいものですね。
2012.04.22 14:18 | URL | #- [edit]
レイ says... "ありがとう"
まさきつねさま
仕事から帰って遅い夕食を摂りながら、読ませて頂きました。
「無邪気なつばさ」の記事が大好きで、お気に入りに入れて落ち込んだ時に読み返してます。
今回の記事でも皆様同様、涙が止まりませんでした。美しい真央にふさわしい、美しい記事です。
ワールドでの彼女の選択は、ずっと先を見てるから…と頭では理解しても
彼女にもう一度逢えるチャンスを失った哀しみが強く
彼女が目指すものを理解しようとしない心ない非難に、まるで家族のように心を傷めました
でも今は、彼女に起こる総ての出来事は彼女への祝福だと思っています。例えその時は辛いように見えたとしても。
2012.04.22 21:31 | URL | #q98DOWV6 [edit]
まさきつね says... "浅田選手に会える場所"
レイさま
ご訪問うれしいです。
その努力を見守ってあげたい、その到達を見届けてあげたいと頭で考えていても、どうしたってやきもきする気持ちはありますよね。なかなか、すべてを悟りきることは生身の人間には難しい話です。
でも、もうそろそろファンは気づいていますよね。浅田選手が滑っているリンクを観ることができる、それが何よりの至福。彼女がいない寂しさに比べれば、彼女に会える場所、どんなに失敗したって成長する姿を見続けられること、一緒の時間を共有できることが喜びなのです。
2012.04.22 23:29 | URL | #- [edit]
あずきねこ says... "No title"
おじゃまします。
お母様が大変だったとのことで・・・お見舞い申し上げます。
お大事になさってください。もちろんご自愛も。
国別は見てるのは楽しいんですが、選手達の負担になるだろうことを思うと反対なんですよね・・・。
選手と競技を長期的視点で見て育む度量を無くすほど老いた組織なんでしょうね、ISUは。
歴史に名を残す選手はみな、選手生命を危ぶまれるほどの精神的、肉体的試練を乗り越えた後に名勝負、名演技を見せてくれました。
ましてや浅田選手なら。
永遠の唯一無二の美を体現してくれると信じてます。
彼女はスターなんですから。
2012.04.23 02:30 | URL | #- [edit]
まさきつね says... "遥かな星"
あずきねこさま
お気遣いありがとうございます。
国別はショーで充分なんですよね。引退した選手や、ショーで活躍している選手のチャリティーのようなイベントにして欲しいです。その方が選手も観衆も、心置きなく楽しめますよね。
浅田選手がスターなのは、彼女が遥かな星のような永遠を求め続けているからでしょうね。彼女のチャレンジは、もうほかの選手には到底真似できない次元です。それを海外の競技に精通した記者たちは、理解しているのでしょう。
日本のお偉方もマスコミも、もう少し選手たちの事情や心情を把握して欲しいものです。
2012.04.23 17:01 | URL | #- [edit]
さくらこ says... "No title"
まさきつねさま、こんばんは。
記事の更新がなかったので、お母様に何かおありだったのか、それとも他の方々のようにフィギュアについては筆を置かれてしまったのかと思っておりました。
また記事を書いてくださってありがとうございます。

私は国別をずっとテレビで見ていました。女子フリーはチケットを取って会場に観に行きました。ショーのようなこの試合、私はとても楽しかったです。
でもまさにそう、「真央ちゃんがいない」ことが、どんな瞬間にもよぎっていました。
もともとチケットを取ったのも、きっと真央ちゃんが出場するから、前回の国別のように最後に物凄い真央ちゃんを見られると思っていたからでした。
もちろん、他の選手も皆素晴らしく、皆大好きです。でもやっぱりまさきつね様と同じくどことなく残念で、「浅田真央」という特別な存在をどうしても求めてしまう自分もいました。

海外の記事のご紹介、ありがとうございます。教えて頂くまで知りませんでした。
どうしてこういう記事が日本のマスコミから出ないのかが分かりませんが、見ている人は見てるし、知ってる人は知っている、分かる人が分かればいい、それでいいような気がしてきました。
2012.04.23 23:56 | URL | #GaU3vP2. [edit]
まさきつね says... "分かる人は分かっている筈ですが"
さくらこさま
ご訪問うれしいです。まだ筆を置くつもりはないのですが、なかなか次の記事が書けずにおります。
国別はどうしてもソチの団体戦がちらついて、まさきつねにはどうしても組織の体面にしか見えないんですよね。体操やシンクロの団体戦とは全く意味が異なっているし、ペアやアイスダンスの選手層を考えると、どうしたって無謀にしか思えない状況で、シングルの方が二兎を追うものは…になることを懸念するのです。無論、ショーとして楽しむことは一向に構わないと思うのですが。
海外の記事は選手に対するリスペクトがあって、好感が持てますよね。日本のマスコミはどうして、選手個人を皮肉ったり揶揄したりするのでしょう。ジャーナリズムの基本は権威への風刺や組織批判です。強者におもねって、弱者を痛めつけるような姿勢はうんざりですね。
2012.04.24 01:51 | URL | #- [edit]
Wind says... "すぐそこに光はみえている、と信じています"
お母様のおかげんはいかがですか?お見舞申し上げます。
私も母が倒れてから、テレビで観戦することしかできなくなりました。それはいいのですが、どんどん母が母でなくなっていくことが悲しくやるせないです。

今回は浅田選手が見られなくて残念な思いはありますが、むしろ、その方が良かったのかもしれないと思ったりしました。
世界選手権がすんでからの、こうした試合では、以前から何人かの選手が試合中のケガにみまわれましたし、もしかしたら選手にとってはけっこうな負担であるのかもしれません。
浅田選手のフリップの直前動作もずいぶんきれいになりましたし、次から次へと試合に出て見直している最中のジャンプ、もっと確率をあげていきたいジャンプを、とりあえず次の試合に向けてかっこうだけはつくるといったよけいな作業を、少なくともしなくていいわけで、本当にやりたい練習だけをすることができますし。
浅田選手には、もうすぐそこに、光明は見えていると信じています。明けない夜はありません。

私は国別を見ました。その試合のあり方、時期等は別にして、安藤選手も浅田選手も羽生選手も織田選手もいない試合でしたが、思いの他楽しむことができました。いろんな選手の演技、演技だけではわからなかった側面を見てくるのは好きですし。
私はもともと最初のコメントの方のようなタイプではなく、自分の子供が出ないものでも、自分の子供のものが掲示されていないところでも、ふらっと一人で足を運んで見ることがよくありましたから。(今はできませんが)
高橋なるみ選手や村上選手のものすごく元気な応援ぶりと、あけっぴろげの笑顔にも、沈み込むことの多い昨今、私は救われるような気分になりました。
多分、一人の特定の選手にしか興味のないファンは、その選手が引退すれば、以後はフィギュアスケート競技そのものに関心を寄せることすらなくなり離れていくのでしょうね。ちょっと寂しいけれど、人それぞれ。それがその人のフィギュアへの関わり方なのでしょう。

スケート連盟の思惑としては、人気選手を試合に出しておけば集客力があり儲かる、ということがあるのかもしれませんが、私は以前のように、世界選手権に出られなかった選手に四大陸出場の機会を与えてあげればいいのに、と思っています。
そうすると浅田選手や高橋選手の出場する試合が一つ減るかもしれませんが、それもいいんじゃないかと思っているんです(^O^)
以前、復活してきた太田選手が「世界選手権は無理でも、四大陸に派遣してもらえれば」と、つつましやかに語っていたのに、このシステムになって、ついぞ再び出場する機会はなく引退しました。
武田選手もそう言ってましたし、澤田選手も「海外へなんて、とても私なんかでは派遣してもらうチャンスがなくて」と言ってましたね。
それを聞いて、何とも言えない気持ちになったのを覚えています。
無理な願いかもしれませんが、それぞれの選手の努力が報われてほしい、と思います。
2012.04.24 01:57 | URL | #y65JgXPI [edit]
花屋 says... "こんにちは"
明かりがついていたのでちょっとご挨拶。

シーズンが終わりました。
花の命の短いフィギュアスケーターだから一試合一試合、息詰まる思いでみていました。
わかってはいる信じているけど不本意なシーズンではあったろうなという中、不思議な明るさがもたらされたのは、鈴木明子の存在でした。格好良かったわ、明子さん。二十代後半で新技、鍛え上げた筋肉。休んでる時間はありませんとばかりに精力的な活躍、今季は結果も素晴らしかった。
浅田さんの美は人智を超えた、神の御業に近いところにあり、鈴木さんの存在は人間界にあり、しかしながら高低ではけしてなく方向の違い。そんな気がしました。
団体戦についてはわかりません。選手の意見が反映されればいいなと思います。
2012.04.24 14:45 | URL | #sDFifbQE [edit]
ゆき says... "こんばんは"
こんばんは。いつぞやはハート模様のネコちゃんのお写真を借りた者です。(o^^o) ずっとBlogが更新されなくて心配してました。お母様、回復されて良かったですね。
今回のワールドは実はまだ録画したまま観れてません。周りから聞こえてきた情報だけでショック過ぎて…。まさきつね様もショックが大きかったんですね。 二年越しの愛の夢が完成形で終われなかった事は私も残念ですが、真央さんはもっと残念だったに違いないのだから。と、現実を早く受け止めなくてはと思っているんですけどね…。 私も真央さんと同じ歳の頃に母を亡くしているので目標があったこれまでより、これからの方が辛いと感じるかも知れないし…。何も言わずぎゅっと抱きしめてあげたい。そんな人が真央さんにいてくれたらいいな。今はほんの少しゆっくり休んで大好きな焼肉食べて笑顔でまたリンクに戻ってきてくれるのをそっと待ちたいです。ファンはそれしか出来ませんから。そしてどんな道に進むとしても真央さんが諦めずに頑張っているならずっと応援したいです。ずっと先を見つめている真央さんには光が見えているはずですから。今週末からはアイスショーに参加されるようですので笑顔だったら嬉しいです。ソチまであと二年弱、最後に笑うのは真央さんと信じています。長文失礼しました。
2012.04.24 20:09 | URL | #M/aFeNB2 [edit]
says... "感謝"
まさきつねさん、ありがとうございます。

漠然と感じていた思いをここまで
的確に言語化していただけるなんて、鳥肌がたちました。

きっと、いや絶対、真央選手は自身が目指している高みに
到達するでしょう。
私達はその奇跡のような瞬間をみることができるはずです。
2012.04.24 21:35 | URL | #rZJeDQ9k [edit]
まさきつね says... "誰もに降りそそぐ光が"
Windさま
ご訪問うれしいです。
家族に変調があると、なかなかいつも通りの生活ができませんね。ましてや、だんだんと衰えてゆく近しい人を見ているのは辛いものですね。
国別はイベントとしては楽しいと思うのです。選手たちが仲良くしている様子は、本当に微笑ましいですものね。でもやっぱり、肝心の競技成績が乱されるのは本末転倒という気がしますね。
四大陸派遣は、アメリカの選手の間でも取り沙汰があったようです。ワールドに出る選手は、調整試合にしたいのがやまやまでしょうし、ワールドに出れない選手は国際大会出場のチャンスが欲しいでしょうしね。
鈴木選手はほかの国際大会を調整にうまく使っていると思うのです。ポイントも稼げますし、ジャッジ印象も上がりますからね。ただ、あまり無理をして怪我などをしないようにと思います。
一方で、浅田選手は浅田選手のやり方で、目標に向かって行けばよいと思います。同じく安藤選手もマイ・ペースでやって欲しいですね。
仰る通り、誰もが自分の目指すところへ、自分の納得のいく方法で到達して欲しいですね。誰もに同じように、降りそそぐ光が未来を照らして欲しいです。
2012.04.25 01:22 | URL | #- [edit]
まさきつね says... "まずは原点を"
花屋さま
ご訪問うれしいです。店開きがなかなか出来ず、ごめんなさい。
鈴木選手の堅実な歩みは、本当に素晴らしいです。彼女らしく、魅力的ですよね。
ワールドでのメダル死守の活躍は、さすがとしか言えなかったです。
団体戦に関してはいろんな意見があって当然だと思います。ただ、まさきつねは二兎を追うものはみたいな、愚の骨頂にならねば好いがと思っているだけですよ。組織の体面で良いように使われ、苦しい思いをするのは選手ですからね…
ともかくは組織は選手を育成すること、選手は自分たちの技術の向上を目指すこと、原点を忘れないで欲しいです。
2012.04.25 01:34 | URL | #- [edit]
まさきつね says... "リンクの光の中に"
ゆきさま
ご訪問うれしいです。
ワールドまだご覧になっていないのですね。でも、そんなに悪い演技ではなかったのですよ。ジャンプは失敗でしたが、とても綺麗な滑りになっていました。チャンならてんこもりPCSで救済されるんじゃないのという内容でした。いつぞや、やる気のない演技でメダルを獲った女子選手もいましたよね。
でも、結局は浅田選手自身がそんな結果に納得しないだろうということです。
彼女はメダルが欲しいのではなく、自分が納得する演技で皆に祝福してもらいたいのでしょう。
少しずつ、光の指す方向に歩んでいけばよいのだと思います。とりあえずは、リンクの光の中に戻ってきてくれることがファンには何よりですね。
2012.04.25 01:45 | URL | #- [edit]
まさきつね says... "幸せなとき"
-さま
コメントうれしいです。
まさに奇跡ですよね。あの存在自体が。
まさきつねたちは、まだ浅田選手のほんの一部しか見えていないのだろうといつも思います。

いつか何年も後になって、フィギュア競技を振り返ったとき、すべてがまるで夢のような楽園の時間のような、神さまの贈り物のようなひとときを味わっていたのだと、改めて回想するのでしょう。
本当に幸せなとき、人間はその幸せを半分も理解していないようですからね。
2012.04.25 01:54 | URL | #- [edit]
みのり says... "愛の夢"
まさきつねさま、こんにちは。
病院の付き添いは、何をするでなくても疲れてしまうものです。どうかご自愛下さい。
拝読して、いろいろな思いがあふれてきてしまって、まとまらず、「愛の夢」に絞ることにしました。
一番最初の頃の「愛の夢」は、まだ恋に恋するような風情の無垢な幸福感が感じられましたが、昨年の四大陸では、人類愛とでも呼びたいような、なにか円熟したとでもいいますか、大きな愛を感じていました。それが、昨年の世界選手権では、手が届かないことを知っているけれど、それでも愛をあきらめない、という感じで、痛ましい思いで見ていましたが、小さい希望のようなものも見えた気がしました。そして全日本でのもう何かぎりぎりのところで気力を振り絞っている感じの演技を経て、今年の世界選手権では、愛のつらさを知り、失ってしまった愛を悼み、悲しみ、現実を受け入れられずに苦しんでいるような、取り戻したくてもがいているような、見ているのがつらいほどでした。
もちろん、見ている私が選手の事情を知っているからこそ湧いてくる感情なのではあるでしょうけれど、浅田選手の内から滲み出してくるものでもあろうと思います。
私には、祈り、待つことしかできませんが、浅田選手には、ゆっくり休んで、悲しいことは十分に悲しんで、いつかまた心からの笑顔を取り戻してほしいものです。
2012.04.26 14:01 | URL | #6wH.DH8I [edit]
kishibojinn says... "いつもありがとうございます"
はじめまして。
ビット選手の頃からの(古いですね!)フィギュアスケートファンです。
ずっと記事の更新がなかったので、スケートをめぐるあまりにおかしな状況に絶望され、とうとう、更新をやめてしまわれたのだろうか、などと思ったりしておりました。
お母さまがご病気だったのですね。本当に、いろいろ大変な中、また再び記事を書いていただいて、とてもうれしいです。お母さま、どうかお大事になさってください。
もうずっと読ませていただいていた「隠れファン」としては、浅田選手に対する優しい姿勢が心に沁みました。
純粋にがんばっている選手たちが、いろいろな「政治力」というか、わけのわからない状況に翻弄されたり、「この人の勝ち」と決められた選手が得点を自動配信のようにもらえる状況に、素直に競技を見ていることができないのは、ファンとして悲しい限りですが、浅田選手が、再び自分に納得いく演技ができる日が来ることを祈っています。
悲しみも苦しみもまた、表現の糧であると思います。
ただ、彼女がもし「成績」をも得たいのであるならば、彼女に「戦略」を授けるコーチがいてほしいな、とは思います。純粋にスケート技術を磨くだけでは、「成績」にはたぶん到達できないと思いますから。
長くなってしまいましたが、これからも記事を楽しみにしております。
2012.04.26 20:12 | URL | #b6cwxHCY [edit]
まさきつね says... "その祈り、決意や勇気が"
みのりさま
ご訪問うれしいです。
浅田選手の『愛の夢』は二シーズンに渡って、さまざまな色彩を帯びていろんな表情を見せてくれましたね。
悲しみも喜びも、その感情が肺腑におさまるまで突き詰めないと、何かが宙ぶらりんのまま、時だけが過ぎてゆくのかも知れません。
浅田選手は今、傷だらけの満身創痍かも知れませんが、すべてが彼女が真に闘ってきた証しです。何も失わず、何も傷つかないで、すべてを手に入れられる訳はないのです。
ただ天を目指し引き絞られた弓矢のように一心に続く、彼女の祈りが、決意や勇気が、演技の中に顕れて、何ものよりも尊いことをファンは知っていますね。
2012.04.27 18:11 | URL | #- [edit]
まさきつね says... "自分を大事にと"
kishibojinnさま
初めまして。ご訪問うれしいです。
正直な話、記事の更新をやめようと思ったこともありました。別段こんなブログのつぶやきくらいで、何かが変わる訳もないし、誰かの助けになることもないと、ちょっとやさぐれた気持ちにも駆られたりしたのです。
でも、一番辛いはずの選手が、しっかりと自分の結果を受けとめ、自分の立ち位置を確かめ、さらに先を向いて歩こうとしているのに、何で一介のブロガーが自暴自棄なことをできるでしょう。
もっと自分を大事にして、もっと自分のしていることに誇りをもってと叱咤激励されたような気がしました。
スケートの成績のことはどうでしょうね。確かに勝利のためには戦略を練ることも必要かとは思いますが、何だかやっぱりオーサーのことを思い出してしまいます。オーサーといえば、まさに今旬の話題ではあるんですが…
難しいところですね。
2012.04.27 19:24 | URL | #- [edit]
kero says... "その先の光"
まさきつね様、更新ありがとうございます。
呉々もご無理のありませんように、それからお母様のご体調が良くなられますように。

国別対抗戦は黒っぽい思惑には乗りたくなくてTV観戦はせず・・・
後日動画だけチェックしましたが、日本チームの選手たちが概ね笑顔で終われる演技だったことは喜ばしく感じましたし、中でもベテランと呼ばれる年代の2選手は素晴らしかった!
いち視聴者には計り知れないいくつもの困難な出来事や時期を越えて、こんなに他の選手や満員の観客に讃えられる演技が体現できる。これぞフィギュアスケートといえるような演技が。
きっと、まだ苦難の道程にある真央選手の勇気になると思うし、やがて彼女もそうなれると確信しています。
2012.04.29 00:04 | URL | #4zyy7eEo [edit]
まさきつね says... "美の本質"
keroさま
ご訪問うれしいです。
日本チームの笑顔は嬉しいニュースでしたが、何かどこか気持ち悪い思いを感じる部分があって…選手たちには何も問題ないのですが、何か今ひとつ、今のフィギュアには選手が純粋に競技に打ち込めるような、闘う気持ちを鼓舞するような基本的な精神を失っている気がします。
勝利することが大事なのか、それとも何かほかにあるのか、まさきつねはもう少し、「美」というものの本質にアプローチして考察していきたいと思います。

2012.04.29 23:15 | URL | #- [edit]

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