月船書林

フィギュアスケートの話題を中心に芸術を語る

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麗しき距離

フィギュア299-1

この前のブログ記事ではちょっと重たい話をしてしまったけれど、今日は母の日。


かなり古い画像なのだが、まさきつねのライブラリに残っていたので掲載しておこう。

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当時18歳の浅田選手が、ガーナミルクチョコレートの「ひとつだけの母の日」というキャンペーンCMに出演していた時のもの。プロゴルファーの石川遼(17)、タレントの長澤まさみ(21)、榮倉奈々(21)、夏未エレナ(14)という豪華メンバーでの共演だった。

撮影のメイキングビデオも公開されており、監督からウィンクの注文を出された浅田選手が照れながら挑戦して、「やっぱりできないです」と恥ずかしそうに答えているのが初々しい。
それにしても、並み居る人気タレントの中に交じっても、その自然で柔らかい笑顔、お母さんとの深いつながりを誰よりも強く印象付けるオーラ、周囲を幸福感で充たしてほのぼのとさせる温かさ、穏やかさなど、とてもスポーツ界における歴戦の強者とは思えない不思議な魅力に溢れている。

母親との距離というのは、ことのほかその最善の間を保つのが難しいもので、遠すぎるのも悲しいものだが、近すぎると悲惨な諍いや確執をもたらしたりして、なかなか辛いものではある。
親子に限らず、愛情で結ばれた間柄というのはかえってその愛につきものの不思議な副作用故に、日々その間をいかにうまく保ちながら、つかず離れず、思いやりといたわりの念を互いに忘れないようにするのが精いっぱいなものである。

浅田選手などはその「ママ」という呼び方にもアンチから難癖をつけられたり、母親離れしていないと叩かれたりしていたように思うが、彼女は決して母親べったりで言いなりのお人形ではなかった。
また彼女のご母堂も、決して浅田選手を自分の思うがままにしようとか、自分の理想を押しつけようとかいったお考えで彼女の傍らにおられたのではなく、ただその成長を深い愛情で見守り、いつのまにか日本国民全体から共通の娘のように愛されるようになった我が子に、その使命の正しい方向へ導くよう示唆を与え続けられておられたのではなかったか。

愛し愛される関係というのは、その麗しい距離が保たれている間は美しい連弾のような旋律を奏で、やがて遠のいてゆく時もデクレッシャンドのもの悲しい響きを残しつつ、いつまでもいつまでも胸に響き続け、こころに刻みつけられているのものだ。
浅田母娘のつながりは浅田選手の演技を根柢から支える、大きなひとつの精神的支柱だった。

やはり、ただ一心に愛し愛されることの幸せというものを顕在化したような浅田選手の特殊な個性が、愛や祈りををテーマとする彼女のプログラムを神的な領域へ完成させていった、ひとつの要因なのだろう。

☆浅田真央 ガーナCMメイキング☆


ついでにもうひとつ。

こちらは2010年2月に、12枚のガーナチョコレートで作った特製スケート靴が、トリノ五輪金メダリストである荒川選手からフィギュア日本代表選手たちに贈られた時のニュース画像。

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以下がそのときの報道記事。
今となっては懐かしい、バンクーバー五輪直前の興奮が甦る。


【浅田真央:荒川静香から「スケート靴」チョコの応援メッセージに感激】
バンクーバー五輪のフィギュアスケート日本代表選手を応援するため、12枚の「ガーナチョコレート」(ロッテ)で作った「フィギュアスケート靴」形のチョコレートに、トリノ五輪金メダリストの荒川静香さん(28)からの応援メッセージを添えて、代表選手に贈った。

浅田真央選手(19)は「おお~! すごい! チョコレートの香りがプーンと来ました。食べちゃっていいんですか?」と興奮気味で、エッジ部分を一口食べて、エッジがリアルな形になり、「これで完成しました! ほんとだ、ガーナのチョコレートの味だ」と喜んだ。
ロッテは、JOCの公式パートナーとして、これまでもCMで荒川さんや浅田さんらを起用しており、トリノ五輪では、シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんから応援メッセージとフィギュアスケート靴のチョコレートが、荒川さんに贈られ、その後見事金メダルに輝いたため、今回は、荒川さんから、日本代表選手に「縁起物」のフィギュアスケート靴のチョコレートを贈った。

浅田選手は、荒川さんからのメッセージ「自分を信じて、一瞬一瞬を楽しんで、輝いてくださいネ!! Good Luck」と書かれた白いスケート靴と、日本代表選手へ贈られた熱いエールの込められた映像を見入り、「荒川さんが応援してくれたように、自分を信じて、最後は笑顔で終われるように、頑張りたいと思います」と語った。

浅田選手にとってチョコは「練習の合間とかに普通に食べたりしますね。疲れをとったり、少し何か食べたいときに一つ つまんだりしています」といい、五輪の本番に向けて、「調子はいいです。初めて出場するので、オリンピックがどういう 感じで、どういうところなのかがすごく楽しみです」とリラックスした様子だったという。

フィギュアスケート女子は23日にショートプログラム(SP)、25日にフリーを行う。
【細田尚子】毎日.jp

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さて、母の日。

どうか皆さま、愛に感謝と祈りを。
誰にとっても唯一無二の存在である、この世のすべての母に幸いを。

フィギュア299-10

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ああ麗はしい距離(デスタンス)、
つねにとおのいてゆく風景……

悲しみの彼方、母への、
捜り打つ夜半の最弱音(ピアニシモ)。
(吉田一穂『母』)


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

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Comment

niko says... "永遠の愛"
まさきつね様

はじめまして いつもブログの更新を楽しみにしています。
今年「母の日」のガーナミルクチョコレートのCMを見る度に、真央さんがいない、真央さん寂しがってないかなと涙していました・・・
けれども18歳の時の真央さんのメッセージは、今もそのまま天国のお母様に届けてもおかしくない内容ですね。最初見た時、今年のメッセージなのかと錯覚するほどでした。
浅田母娘の愛はずっと変わらないものだったんですね。
「母の日」全てのお母様に愛が届きますように。。。
2012.05.13 17:49 | URL | #- [edit]
オレンジ says... "こんばんは"
ガーナチョコ、とってもおいしいのですが、ロッテという会社がちょっと・・・(苦笑)

そういう話題はおいといて、ひとことお詫びを申し上げなければなりません。
諸事情で夜中にパソコンに向かうことが多く、前のエントリーにコメントをした時に、寝不足だったせいかハンドルネームを間違えるは、文章は説明不足だわで、まさきつね様にとっても失礼な物言いをしてしまいました。もうお察しのこととは思いますが、貴ブログとの再会感謝のあまり、アンチ派の変ないやがらせは有り得ないとしての推測で物申したようにもとれる言い方で、誤解を招きかねない部分があったことを訂正させて頂きます。
嘆かわしいことですが、ありとあらゆるブロガーさん達に下劣な嫌がらせコメント等がしつこくなされていることは周知の事実で、私達はそのすべてを直接目にしないでいられますが、まさきつね様のところにも間違いなくそういうものがあるであろうことは容易に察せられます。

けれどまさきつね様において、そういう類のものに屈することは、絶対に有り得ない!!と、そういう意味での確信で発言したつもりだったのですが、なんか舌足らずで本当に申し訳ありませんでした。

アンチ派のこういった醜い行いは許しがたいものですが、そういう下世話なことだけを取り上げていては、まさきつね様のサロンのせっかくの美しい月船の輝きが穢れてしまいます。

これからもどうぞ、月船を導くにもっともふさわしい
浅田真央という光を讃え、共に賛美し、応援のみならず時には抱えているものの重さをさらけ出し、励ましあいながら共有できる時間を大切にしていけたらと願っています。

お母様の介護の厳しさやジレンマ、長い間そういう生活をしてきた友人がたくさんいるので、お話したい気持ちが溢れそうになったりするのですが、今はただ時の過ぎ行くままにと沈黙するしかありません。

咲き始める色とりどりの花々が、まさきつね様の心を少しでも癒してくれますように。
そして真央さんの花のような笑顔にまた会えますように。
2012.05.14 01:19 | URL | #aqzl0.Kg [edit]
秋桜 says... "いつも近くに"
素敵な記事をありがとうございます。
母の日、すっかり忘れてしまっていたのですが、おかげさまで思い出し、母に電話することができました。

真央選手、いい笑顔ですね♪
今年、母の日のことで真央選手に触れることは少しはばかられるように勝手に感じておりましたが、まさきつね様の記事を拝見して、そんなことはないと思い直しました。
真央選手は、きっと、今もお母様を近くに感じていらっしゃるでしょうし、これからもそれは変わらないでしょうから。

そういえば、日本の母の日は、亡くなったお母様に白いカーネーションを贈ったアメリカの娘さんの話が起源だとか。
真央選手もお母様のことを想って、母の日を過ごされたかもしれませんね。
2012.05.14 07:04 | URL | #T2PFTBgw [edit]
まさきつね says... "色褪せないメッセージ"
nikoさま
初めまして。ご訪問うれしいです。
仰る通り、今読んでも、まったく色褪せていないメッセージでしたね。もうずっと長い間、浅田選手の中にはお母さまの意志と教えが刻まれて、それが彼女の笑顔を支えていたのでしょう。
死はひとつの別れですが、遺された失われないものの大きさ重さが旅立った人の素晴らしさ凄さを証明します。浅田選手のこの笑顔が、お母さまの偉大な遺産ですね。
2012.05.14 09:19 | URL | #- [edit]
まさきつね says... "光を讃える言葉"
オレンジさま
ご訪問うれしいです。
まさきつねもカカオの少ないチョコは苦手なのですが、まあスポンサーを云々してもね。(CM取りやめ騒動みたいなのもありましたね。)
お気遣いいただきましたが、亜察しの通りまさきつねは一向に気にしておりませんので大丈夫ですよ。嫌がらせに屈しないというか、気にしないでおられるのも、これも皆さまからいただく美しいコメントや優しいお心遣いのお蔭です。
まさきつねの記事の方が時おり、自分勝手な考察にふけったり重たすぎる話題になったり、あげく何日も留守をしたりでもうずっと皆さまに申し訳ないことをしていますが、それでもお見限りにならずに長くご訪問いただいている皆さまのお蔭、温かなお気遣いのお蔭で、ぼちぼちながらブログを続けることができております。
光を讃える皆さまからの思慮深いお言葉に感謝するとともに、これからもお待ちしておりますので、何卒よろしくお願いします。
2012.05.14 09:36 | URL | #- [edit]
まさきつね says... "いつも感謝の気持ちを"
秋桜さま
ご訪問うれしいです。
母の日の前後には花屋さんにきれいな花鉢があふれて、それが何よりうれしくなります。
母の日の思い出といえば、まさきつねの両親は親のいないまさきつねの従兄を幼少期からひきとって、まさきつねと兄妹同様に成人まで育てたのですが、ある母の日にその従兄が貯めたおこずかいで、まさきつねの母にピンクのカーネーションを一本買ってきました。
赤でもなく白でもなく、優しいピンクの色だったのが胸に沁みました。(いつも無口でのんびりと釣りばかりしている、普通の気の利かない男の子のような従兄だったんですけれどね。)

誰かに感謝を捧げる日は、それだけで気持ちの良いものですね。浅田選手もきっと、いつもと変わらずにお母さまや家族へ感謝の気持ちを捧げてお過ごしになったのではと思います。
2012.05.14 09:57 | URL | #- [edit]

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